もし、円安が進んで1ドル=160円になると、保険料は日本円で800万円。
昨今の物価高でも分かる通り、日本円の価値は常に一定ではありません。物価が上がれば、相対的に円の価値は下がります。
ドル建て保険のメリット・デメリットについては、以下の記事をご覧ください。
これは、円建ての場合は日本国債をメインに運用するのに対し、ドル建てでは日本より金利の高い「米国債」を運用することに起因しています。
従来、外貨建て保険は、標準責任準備金制度の対象外でした。しかし、2022年4月から、米ドル建てと豪ドル建ての外貨建て保険も、標準責任準備金の対象となったのです。一般的に保険会社独自の責任準備金より法令で定められた標準責任準備金のほうが多くの資金を必要とするため、この標準責任準備金制度によって保険会社の支払能力が義務付け前より確保され、契約者は保護されるようになっています。
では、円安によって外貨建て保険に与える影響はどのような事でしょうか。
円建ての終身保険では利率が1%前後であるのに対し、ドル建ての保険では3%前後に設定されていることが多いです。そのため、予想利回りでは、ドル建て保険のほうが優れています。
もしドル建て保険への加入を検討されているのであれば、前述のデメリットと、これから紹介するメリットのどちらが大きいかを基準に加入を決めてみましょう。
【思わずうなずくお金のはなし】第4回 外貨建て保険について | コラム
一方、ドル建て保険では、間接的に「ドル」という外貨に資産を分散させることができるため、日本円のみを保有するリスクを軽減することができます。
ここまで、ドル建て保険のマイナス面を紹介してきましたが、もちろん「メリット」もあります。
外貨建て保険とは?メリット・デメリットや保険の種類について解説
近年、契約者が外貨建て保険の内容や特性を十分に理解しないまま契約し、トラブルとなるケースがあるとして、金融庁や一般社団法人生命保険協会によって規制強化が実施されています。ここでは、2つの規制について解説します。
ドル建て保険への加入を決める場合には、こうした「手数料」を加味したうえで決定する必要があるので注意しましょう。
ドル建て保険をはじめとする外貨建ての保険商品は、円安になると円で受け取る保険金や解約返戻金、円で支払う保険料が増加します。
ドル建て保険の保険料は、保険会社が将来支払うお金に備えるための「純保険料」と運用のための手数料である「付加保険料」の2つから成り立っています。
ドル建て保険とは、保険料の支払いから保険金の受け取りまですべてドルで設定されている保険 ..
また、今後の円安状況はどうなっていくと予想されるのかも気になるところですよね。
外貨建て保険、加入後4年で6割解約 金融庁、乗り換え誘発を問題視
外貨建て保険は、受取りが外貨か円かによって、課税対象額が異なることに注意が必要です。外貨で受取る場合は、外貨を円に換算するため、為替レートの影響を受けます。死亡保険金は被保険者死亡日、満期保険金は満期日、解約返戻金は請求書受付日というように受取るお金ごとに基準日が定められており、その日の為替レートを適用して円に換算することが一般的です。円で受取る場合は、実際に受取った金額が課税対象となります。
ドル建て保険は円安時に解約すべき?税金の取り扱いについても解説
ここ10年ほどで外貨建て保険に加入された方も多いと思いますが、為替変動リスクが有利に働いてきていると思います。
外貨建て保険とは,保険料の払込みや保険金・年金の支払いなどを外貨(米ドル,豪ドル,ユーロなど)で行う保険です。 ..
外貨建て保険で保険金等を受取る際の税金の取扱いは、円建て保険の場合と変わりません。外貨建て保険であっても、円建て保険同様、契約者、被保険者、受取人の関係によって税金の種類が異なります。例えば、死亡保険金の税金の種類は、以下の図のとおりです。
支払った保険料を米ドルや豪ドルなどの外貨で運用するのが外貨建て保険です。将来受けとるお金は為替変動により増減します。 外貨建て保険 一覧
外貨建て債券を買いたい、と考える時に、20年など長期保有できて、有利な条件で買えるのは保険会社だけ、というところを考えると外貨建て保険に入る意味は高いと考えます。
ドル建て保険とは、主に外貨建て保険のうち米ドルで運用されるものを指します ..
では、逆に保険料の支払い時点は1ドル=140円の円高、解約返戻金を受け取る時に1ドル=160円の円安だったらどうでしょうか。
日生が外貨建て保険の手数料改定へ、金融庁が問題視-業界に波及も
外貨建て保険は為替変動リスクが伴う一方で、今後も当面の間円安傾向はあり、円安に伴う円価値が下がるリスクの方が大きいと考えます。
外貨建て保険とは?3つの種類と5つの選び方のポイントについて解説
このように、目先の金利だけに目を奪われて契約してしまうとトラブルの元になるので、特にデメリットはしっかりと把握しておく必要があります。
【2024】円安進行中の「外貨建て保険」加入・解約時期をプロが解説
規制強化のひとつとして、2021年10月、一般社団法人生命保険協会が外貨建保険販売資格試験を創設しました。創設の背景には、外貨建て保険の販売に関し、リスクやデメリットの説明不足等でトラブルが起きていたことがあります。この資格制度の整備により、2022年4月以降は、外貨建て保険を販売できるのは、外貨建保険販売資格を保有する人のみとなっています。
ドル建て保険を契約中の方は、毎月の保険料が以前より高くなり負担が増えていると思います。 ..
ドル建て保険は、保険会社が円で支払われた保険料を「ドル」に両替する必要があります。この両替の際に「為替手数料」がかかります。
※記載の内容は2024年4月現在のもので、今後変更することがあります。 保険料円 ..
外貨を運用する手前、ドル建て保険には円建て保険にはかからない「手数料」が発生します。
ドル建て保険とは?メリット・注意点や円建て保険との違いを解説!
「でも、運用中の利率が高ければ大丈夫なのでは?」と思う人もいると思います。ただ、ドル建て保険が抱えているリスクは「為替リスクだけ」ではありません。
が、保険会社との豪ドル建て個人年金保険契約になっており、不安になって ..
特に気をつけたいのが「円安時に保険料を支払い、保険金受取時に円高が進んでいた場合」です。
ドル建て保険とは? 向いている人の特徴やメリット、加入前の注意点
しかし、そのとおりになるかどうかは運用のプロでもわかりません。以下表のように、ドル建て保険は「円安か円高か」で大きくパフォーマンスにずれが生じます。
2022年1月4日時点では1ドル115円だったものが、2024年1月7日には144円と円安が加速しています。
ドル建て保険の理想的なパターンは、円高のときに保険料を積み立ておき、円安時に解約することです。
ドル建ての一時払い終身保険に加入しています。大丈夫でしょうか?
外貨建ての保険商品は数多くありますが、一般的に外貨建て保険として販売されているのは3種類です。ここでは、外貨建て保険の種類について解説します。