「1ドル=170円か180円で会社は破綻」…急激な為替変動が国民をパニックに陥れる「未曽有の事態」.


2025年のドル円相場は170円まで上昇する可能性があります。この予想の背景には、複数の構造的要因があります。第一に、日本の実質金利が継続的なマイナス状態にあること、第二に、アメリカ経済の構造的な強さ、第三に、日本の円安要因が不変であることが挙げられます。
特に注目すべきは、過去4年間にわたって円が主要通貨の中で最も弱い通貨となっている点です。アメリカ経済の一人勝ち状態が加速する中、この傾向は今後も継続する可能性が高いと分析されています。


170円へ …避けられないドル高」【佐々木融氏・神田卓也】2024/12/5

しかし円安継続、米ドル/円の170円の大台打診は必至という観測が圧倒的で、また支配的なコンセンサスとなっている以上、円を売りたい者のほぼ全員が、すでに円売りポジションを限界まで積み上げており、これ以上無理といった状況ができつつある。

そう推測する最大の根拠はほかならぬ、巷が想定する米ドル/円の170円というターゲットの達成がかなり困難なものであるということだ。

一段の円安なら日銀は大幅追加利上げも ―経験的に見て170円/ドルの円安で+0.5%の利上げ圧力― ..

巷では170円までの米ドル高・円安の進行がもはや時間の問題と言われているが、そう簡単にいかないと思う。円売りの対極として米ドルが継続的に買われなければならないから、米ドル全体の基調が弱くなっていくなら、米ドル/円の頭の重さも徐々に露呈してくるはずだ。

次に日米金利差との関係で考えてみる。2023年までの米ドル/円と日米10年債利回り差の関係からすると、170円まで米ドル高・円安になるためには、日米金利差米ドル優位・円劣位は5%以上への拡大が必要という見通しになっている(図表3参照)。

「ドル円」の数字だけを見て円安を語ることなかれ 対ドル160円

これから先も上がったり下がったりするとは思いますけども、一方的に資本が流れる状況が生まれたということで、ドル円は170円とか180円の方向も考えた方がいいのかなと。ここでアメリカの30年債を買っておけば5%の金利は確定するので、機関投資家のフローとかも流れていくのは、もうしょうがないのかなっていうところは思っております。

ドル円の展望
・日米のファンダメンタル格差があり過ぎる
・資本はドル高・円安の方向に行かざるを得ない
・上下動はあるが、一方的に資本が流れる状況
・ドル円は170円とか180円の方向も考えた方がいい

170 米ドルから日本円への為替レート。USD/JPYの両替

ただし、2024年に入ってから米ドル/円と日米金利差の関係は大きく崩れている。その意味では、米10年債利回りの6%以上への上昇、それに伴う日米金利差米ドル優位・円劣位の一段の拡大は、米ドル高・円安が170円を達成するための必要十分条件ではなくなっている可能性はあるだろう。

ドル高・が進み、4月29日には一時1ドル=160円台に乗せた。その後、154円台に急落。この4月に152円台に乗せた時から、日本の金融当局による為替介入への警戒感が強まっているが、介入に動いたのだろうか。

日銀の金融政策決定会合(4月25、26日)を前にした外国為替市場で、円の弱気ポジションが過去最高水準に膨らんでいたことが米商品先物取引委員会(CFTC)のデータで判明。CFTCのデータによると、ヘッジファンドとアセットマネジャーによる円の売り越しは4月23日時点で18万4180枚と過去最高だった前週の水準を上回り、データがさかのぼれる2006年以降で最大だった。

副総裁の元総理・前財務大臣が4月22日から訪米し、23日にトランプ前米大統領と会談。25日に帰国したが、水面下で米国の財務・為替担当者と接触し、日銀の為替介入への米国の意向などを探ったのかも知れない。

米国の市場筋では、3月中旬以降、1ドル=160円どころか170円説も台頭していた。為替ディーラーなどプロが多用するドル円チャート(ローソク足)を見ると34年ぶりの円安に日足、週足は役に立たず、月足(月間の動き)が有効で1987年以降で見ると、ドル高・円安の周期は約8年から9年で1サイクルが完了している。今回は2015年6月の125円66銭が起点で、24年4月時点で107カ月目に入り、チャート上ではそろそろ円安のピークとも思える。


日本の当局者は当初、円相場が1ドル=150円まで下落することはないと言っていた。だがその後、150円どころか160円台まで円安が進んだ。

三井住友DSアセットマネジメントやみずほ銀行によると、より利回りの高いドルが選好され円売りが続く中、現在の水準から約10円の円安である1ドル=170円まで下げる可能性があるという。

12月17日(火)当面のドル円相場見通し【注目!投資ストラテジー】


今回も大相場になるという確信があるわけではないですが、米ドル/円が年内170円、数年後には200円を目指す展開となっても不思議ではありません