また、ジャディアンスとフォシーガの違いとしてはも挙げられます。
<参考>
ジャディアンス錠 電子添文 2. 禁忌(次の患者には投与しないこと)
2.3 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者
[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。]
糖尿病患者の代謝調整は、感染を機に急速に悪化し、コントロールが困難になりやすいといわれているため、重症感染症時にはインスリン投与による治療が適応となる。また、手術や重篤な外傷のストレスは、副腎髄質からのアドレナリン分泌を増加し、グリコーゲン及び脂肪の分解が促進され、インスリン分泌が抑制される。さらに、視床下部からの刺激により脳下垂体前葉からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌が生じ、副腎皮質ホルモンの分泌が増加する。これらのコルチゾールは蛋白、アミノ酸からの糖新生を促進し、高血糖を起こす方向に作用するため、手術前後や重篤な外傷のある糖尿病患者は、インスリン注射による血糖管理が適しているため、本剤を投与しない。
糖尿病の薬(SGLT2阻害薬)~スーグラ、フォシーガ等~
腎機能障害を有する2型糖尿病患者に、本剤10mg又は25mgを1日1回52週間経口投与したプラセボ対照二重盲検比較試験を行った。
投与24週時のHbA1c(主要評価項目:NGSP値)の投与前値からの調整平均変化量について本剤10mgは軽度腎機能障害患者(eGFR60mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)で、本剤25mgは軽度腎機能障害患者及び中等度腎機能障害患者(eGFR45mL/min/1.73m2以上60mL/min/1.73m2未満)において、いずれもプラセボ投与群と比べ有意な差が認められた。
投与52週後における副作用発現割合は、プラセボ群で27.3%(87/319例)、本剤10mgで37.0%(37/100例)、本剤25mgで31.5%(101/321例)であり、主な副作用は低血糖(プラセボ:14.4%(46/319例)、10mg投与群:16.0%(16/100例)、25mg投与群:15.9%(51/321例))及び尿路感染(プラセボ:5.6%(18/319例)、10mg投与群:5.0%(5/100例)、25mg投与群:4.7%(15/321例))であった。(外国人データ)
下図は、カナグル100mg投与後の1日あたりの尿糖の量の推移を示した図です。
(カナグルの2型糖尿病患者を対象にした第I相反復投与試験より)
カナグルは、半減期(血中濃度が半分になるまでの時間)が10.2時間と長いため、投与中止した後も、しばらく尿糖の排泄が続いています。
カナグルを投与すると、すべての人で尿糖が100g増えるかというと、そういうわけではありません。
日本人2型糖尿病の人を対象とした他の臨床研究では、カナグル100mgを投与した後の尿糖が増えた量は、平均 45.1g/gCreであったと報告されています。
(尿糖の排泄量は、一日均等ではないため、両者を比較するのは、若干無理がありますが。)
飲む量ではジャディアンスが10mgまたは25mg、フォシーガが5mgまたは10mgという違いがあります。
診察料のみの場合は、銀行振り込みのみとなります。診察代+薬代の場合は銀行振り込みないし株式会社ネットプロテクションズの後払い決済(コンビニ収納:請求書到着から14日以内)から選択できます。
以下の薬品はダイエット目的には未承認です。
【医薬品医療機器等法上の承認(未承認医薬品等であることの明示)】
ミグリトールOD リベルサス フォシーガ、ジャディアンス マンジャロ® オゼンピック® の肥満治療目的での使用については、医薬品医療機器等法上では国内で承認されておらず、自由診療となります。
【入手経路等】
国内の医薬品卸業者より入手しています。
【同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等の有無】
本治療に使用できる同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
【諸外国における安全性等に係る情報】
リベルサスの同一成分の注射剤 オゼンピック®は米国FDA(アメリカ食品医薬品局)では肥満治療薬として承認されておりますが、諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されていないため、重大なリスクが明らかになっていない可能性があります。
【医薬品副作用被害救済制度について】
適応外・禁忌使用の薬物により発生した副作用については、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。 患者さんは、その治療内容を確認し、治療を拒否することができます。
SGLT2阻害薬には、フォシーガ(ダパグリフロジン)・ジャディアンス(エンパグリフロジン)・カナグル(カナグリフロジン)・スーグラ(イプラグリフロジン)・ルセフィ(ルセオグリフロジン)・デベルザ(トホグリフロジン)などがあります。
ジャディアンスとフォシーガでは、フォシーガの方がより強いダイエット効果が期待できます。
日本人腎機能正常及び軽度、中等度、高度腎機能障害の2型糖尿病患者にエンパグリフロジン25mg単回経口投与を行った。単回投与後の薬物動態パラメータの正常腎機能患者に対する幾何平均値の比とその90%信頼区間は、軽度、中等度、高度腎機能障害患者でそれぞれCmaxについて、93.5[72.2,121]%、92.2[71.2,119]%、94.0[72.6,122]%であり、AUC0-∞について129[106,157]%、144[118,175]%、152[125,185]%であった。投与後24時間までの尿中グルコース排泄量(UGE0-24h)のベースラインからの変化量は腎機能の低下とともに減少した。
外国人末期腎不全患者(8例)にエンパグリフロジン50mg注)単回経口投与を行った場合、Cmax及びAUC0-∞の正常腎機能患者に対する幾何平均値の比とその90%信頼区間は、104[81.2,133]%及び148[120,183]%であった。UGE0-24hのベースラインからの変化量の平均値(標準誤差)は0.78(0.90)gであった。(外国人データ)
注)本剤の承認用量は10mg及び25mgである。
そのため、カナグル、フォシーガ、ジャディアンスを中心に説明します。
ジャディアンスとフォシーガは、それぞれ下記のような人におすすめです。
SGLT2阻害薬には、食前・食後の一日にわたり血糖値を下げる作用があることが分かりました。
次に、HbA1cの低下作用を見てみましょう。
縦軸:HbA1c変化(%)
ジャディアンス 左 10mg 右 25mg
BMI:左:やせ 中:普通 右:肥満
肥満を合併する、インスリン血糖値を下げるホルモンは潤沢に出ているが、それがうまく効いていない「インスリン抵抗性」が想定される患者さんでは優先順位第位、肥満のない、インスリンを自前で作る力がもともと体質的に弱い「インスリン分泌不全」が想定される患者さんでは優先順位は下位となっています。上述の通り、「インスリン分泌不全」タイプの患者さんでは合併症のリスクが高まるため、あまり優先して投与する薬ではないのですが、日回の内服で済む血糖降下作用の高い薬ですので、やせ型の「インスリン分泌不全」タイプの患者さんであっても、適切に他の薬と組み合わせて処方することがあります。
[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..
今回は通院患者さんの背景疾患として増えてきました糖尿病のお薬の中で、特に心臓・腎臓の両者を守る効果も兼ね備えたSGLT2阻害薬についてのお話をしたいと思います。
そのため、カナグル、フォシーガ、ジャディアンスを中心に説明します。
この原尿ですが、健常成人では、1日150Lの血液をろ過して作っています。
原尿中のブドウ糖を、そのまま外に出すともったいないため、腎臓の尿細管という所で、SGLT1、SGLT2という蛋白質を通じて、体内に再吸収されます。
SGLT1とSGLT2は両方とも、糖分の再吸収に関わっており、原尿中のブドウ糖の約9割が、主としてSGLT2により再吸収されます。
上図は、SGLT2阻害薬のカナグリフロジン(カナグル)により、腎臓の尿細管で、SGLT2が阻害され、尿中に大量の糖分が漏れる様子を描いたものです。
ところで、SGLT2阻害薬を飲むと、どのくらい尿糖が増えるかご存知でしょうか?
これは、角砂糖(1個 3~4g)では、だいたい、20個~30個分に相当します。
結構、多くの糖分が外に出ていきますね。
ジャディアンスと同じSGLT2阻害剤のフォシーガを処方しています。 フォシーガの ..
SGLT2阻害薬は、日本では2014年から使われている比較的新しい薬です。
尿中に糖分(グルコース)が漏れる事により、血糖降下作用を発現します。
血糖の改善だけでなく、体重減少、血圧低下、糖尿病性腎症の保護作用、心血管疾患・心不全リスクの低減作用など、さまざまな多面的効果が報告されています。
副作用としては、性器感染・尿路感染が多く、女性では特に注意が必要です。
肥満を伴う糖尿病患者や心血管疾患・糖尿病性腎症をもつ糖尿病患者さんが良い適応です。
※ フォシーガ錠は「慢性心不全」または「慢性腎臓病」のみの適応で使用され ..
SGLT2阻害薬という種類に分類されます。尿に栄養分であるブドウ糖を捨てるため、体重が減ります。1日に糖分75g(300キロカロリー換算すると白米1.5杯・6枚切り食パン3枚・ラーメン1杯分)相当を排泄できます。作用時間はジャディアンス>フォシーガ、効果はフォシーガ>ジャディアンスです。夜間頻尿が気になる方は、フォシーガ、朝食と夕食後 時間が12時間程度離れている方はジャディアンスのほうがあっていると思 います。安全性のことも考慮し、ダイエット外来ではフォシーガ10mgとジャアディンス25mgは使用しません。グラフはテベルサという商品名のSGLT2阻害薬での結果です。用量と体重の減少に相関はありません。なので、ダイエット目的の高価なフォシーガ10mgやジャディアンス25mgは必要ありません。
Tanizawa Y Expert Opin Pharmacother 2014
SGLT2阻害薬(スーグラ、フォシーガ、ジャディアンス、カナグル、ルセフィ、デ ..
この記事では、ジャディアンスとフォシーガを比較して違いや共通点などについて解説していきます。
フォシーガを1ヶ月間飲み続けた場合、カロリー換算で1kg〜1.7kgに ..
・SGLT2阻害薬に分類される医薬品であること
・作用機序
・2型糖尿病と慢性心不全が治療の対象であること
・ダイエットに活用されていること
デベルザ/アプルウェイ: ; ジャディアンス:9.88h ; カナグル:10.2h ; ルセフィ:11.2h ; フォシーガ:12.1h
ジャディアンスとフォシーガの飲み方について次の項目でそれぞれ詳しく解説します。
【 SGLT2阻害薬 の ファーマコフォア 】化学構造式から違いを比較!
糖尿病治療薬の中でも「SGLT2阻害剤」に分類される飲み薬で、体内の余分な糖分を尿とともに排泄させて血糖を下げることができます。
炭水化物(糖質)の場合は1gあたり4kcalのエネルギーに、タンパク質は4kacl、脂質は9kcalに換算できます。 ..
SGLT2阻害薬の副次的な作用のひとつに体重減少がある。各薬剤の長期投与試験における投与52週後の平均体重減少量は表のとおり。
この糖分をカロリー換算すると、1日 240kcal~400kcal(グルコース 1g ..
なお、ジャディアンスを使用したダイエットのやり方については別の記事で詳しく解説しています。
ダイエットに興味がある人は、こちらもあわせてお読みください。
フォシーガ (アストラゼネカ), フォシーガ錠5mg (先発品), 169.9円/錠 ..
血液は腎臓で濾過され浄化される。濾過の過程で最初に作られる尿(原尿)には、まだ体に必要なものが含まれており、それらは再び腎臓で吸収され血液中に戻る。血液中のブドウ糖(血糖)も体に必要なもので、高血糖でなければほぼ100%再吸収され、尿糖としては排出されない。
このようなブドウ糖の再吸収を担っているのがSGLT2 で、その働きを妨げる薬がSGLT2 阻害薬である。血液中の過剰なブドウ糖の再吸収を減らし、尿糖として排出することで高血糖を改善する。
今、期待のお薬 vol.2 SGLT2阻害剤 余分な糖を尿から捨てるお薬
フォシーガは1日1回1錠飲みます。
飲む量は使用する目的ごとに違い、それぞれ下記の通りです。
他のSGLT2阻害薬からジャディアンス錠へ切り替えた場合の開始用量は?
ただし、人によって体質や健康状態などに違いがあります。
そのため、
特に1型糖尿病や2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎不全の治療をしている人は、必ずかかりつけ医に相談してください。