日々の診療で皆さんからご質問をいただくことについて簡単に解説をします。 風邪に抗生剤を使いますか? もちろんNOです。 風邪 ..


風邪の症状にもいろいろです。
桂皮・麻黄には抗ウイルス作用があり、身体を温め節々の痛みやだるさを緩和します。
咽ちくちく・鼻水の風邪には桂麻各半湯がよく使われます。
寒くてだるさが強いときは麻黄附子細辛湯が適応です。
有名な葛根湯は肩こりの強いときで、汗の出ない場合に使われます。


咳が3週間ほど続き、ただの風邪ではないかもしれないと受診した患者に、内科クリニックからのクラリスロマイシンが処方されます。

季節は秋から冬へ。
冷えと乾燥が強くなっています。咽を傷めやすい今日この頃、ずいぶん風邪がはやっていますね。マスク・手洗い(出先では手で顔に触れない)・身体を冷やさない・よく食べて睡眠をしっかりとることを心がけてください。寝室の加湿も有効です。

慢性の炎症があるため治療は根気よく続けましょう。風邪、ストレス、疲労は症状を悪化させます。鼻は強くかまず片方ずつゆっくりかんで鼻をすすらないようにしましょう。

特にせき風邪とマイコプラズマとは混同されやすく、市販の風邪薬を飲むだけで ..

風邪をこじらせる、ということはよくありますが、薬剤師から見ていると、処置のまずさですぐ治るものが治らなかったり、別の症状の原因になったり、ということもあるように思います。

風邪薬はいろいろな症状に効くように、さまざまな成分を組み合わせています。一言で「風邪薬」といっても、得意分野、不得意分野というものがあります。

たとえば、風邪を引いた時に抗生物質を処方されることがあります。 ..

「風邪(かぜ)」はくしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・咳・痰などに加え、発熱・頭痛・全身倦怠感・食欲不振などの全身症状があらわれている状態のことを言います(嘔吐や下痢などの胃腸症状がでることもあります)。

秋から春にかけて流行し、年齢は5~10歳に多いと言われますが、学童期の肺炎の3割、小学高学年から中学生にかけては7割といわれており、子供の肺炎の中でもかなりの数を占めます。最近のデータではもっと小さい年齢にも多いだろうともいわれております。 症状は発熱と咳嗽であり、一般に全身状態はそれ程悪くないのですが(重症のこともあります)、適切に治療をしないと咳が長引きます。発熱は微熱程度のものから高熱のものまで様々です。ほとんど発熱がない、またはすぐに解熱してしまうこともあります。はじめは頭痛、倦怠感、鼻水、熱のような風邪症状ですが、とにかく咳がひどく次第に強くなり、激しくなるのが特徴です。黄色い痰はあまりでません。また医師側では聴診でわかりにくいというのも特徴です。レントゲンをとってはじめて肺炎と診断がつくのも珍しくありません。したがってあまりにも咳が長い、薬を飲んでも熱が下がらないといった場合にはレントゲン検査をしていただいています。

4日前より風邪。 咽頭、気管支が弱い、後鼻漏などで大体悪化して気管支炎に。肺炎は過去に一回ほど。薬飲…

風邪の原因は80~90%がウイルスであり、残り10~20%が細菌やマイコプラズマ、クラミジアといった病原微生物による感染が原因です。病原微生物に感染した場合は抗生物質による治療が必要になりますが、ウイルス感染には抗生物質は必要ありません(※ウイルス感染による風邪でも、細菌感染を合併している場合は抗生剤の投与が必要になります)。

ウイルスや細菌、アレルギーなどの様々な原因により、鼻の奥にある『副鼻腔』という空洞に炎症が起こり膿(うみ)が溜まる病気です。風邪のウイルスや細菌、アレルギーなどにより、副鼻腔の粘膜に炎症が起こることで発症します。風邪(ウイルスや細菌感染)やアレルギーなどがきっかけで鼻の中で炎症が起きると、鼻の粘膜が腫れたり、ドロドロした鼻水が出てきたりします。


ご説明してきたとおり、ウイルス性の風邪には抗生剤は必要ありません。

実は「2番目に起こる症状」が、あなたの風邪でのメインの症状ということになります。ちなみに私はのど→鼻と進みます。のど痛は経過が早いので薬を使わず、鼻水に移行したら、鼻水の薬を使っています。

ペニシリンやクラリスロマイシンなど, 痰切り(去痰薬) 咳止め(鎮咳薬) 痛み止め(鎮痛剤)

風邪を引き起こすウイルスとしては「パラインフルエンザウイルス」、「ライノウイルス」などが代表的ですが、それぞれのウイルスがいろんな型(カタチ)を持っていて、全部で400種類以上ものウイルスが風邪の原因となります。これほどたくさんの風邪ウイルスが存在するため、何度もかかってしまうのです。

不思議な薬で、体の免疫に働きかけて、痰や鼻水を減らしてくれます。 痰や鼻水も体から病原体を追い出すために白血球が作らせているわけです。

この菌自体は自然治癒することが多いといわれていますが、咳が非常に長く続き(1ヶ月以上のことも)、また重症の肺炎や様々な合併症を起こすことも多いのです。よってこの菌を考えた適切な抗生剤投与が必要です。抗生剤はマクロライドやテトラサイクリンと呼ばれている系列のものを使います。ただこれらの薬には問題があります。まずマクロライドですが、基本的にとても苦い薬です。当院ではクラリス、ミオカマイシンの2剤がありますが、特にクラリスは苦いです。しかし効果はクラリスの方がよいですので、薬を飲めそうな子はクラリスを第一選択にしています。5歳以上の子供は小さい錠剤がありますのでこちらにしてみるとよいでしょう。クラリスの粉は苦い味を苺味でコーティングしていますので、これを溶かさないように工夫が必要です。ジュース、スポーツドリンク、ヨーグルトなどで飲ますのは避け、水、牛乳、バニラアイスで飲ませるとよいでしょう。またムコダインという痰をきる薬と混ぜると苦くなります。それでもダメな場合はミオカマイシンを使います。もう一つのテトラサイクリンは当院ではミノマイシンを使っていますが、乳幼児の歯や骨の発育を阻害する副作用があるため6歳以下には重症例を除き使いません(8歳以上から)。そして最も大事なことは最低10日間は内服する必要があります。通常3日?1週間で発熱や咳嗽は改善しますが、このマクロライドやテトラサイクリンは菌を殺すより、押さえ込んでそのうち死ぬという薬なので、中途でやめるとまた菌が復活し、ぶり返すことになります。

3)河野 茂ら:成人肺炎マイコプラズマ感染症に対するクラリスロマイシンの有効性の.

日本における非細菌性の急性呼吸器感染症に対する抗菌薬の処方実態を調査した結果、高齢院長の診療所、患者数が多い診療所、単独診療の診療所では抗菌薬を処方する割合が高く、とくに広域スペクトラム抗菌薬を処方する可能性が高かったことを、東京大学大学院医学系研究科の青山 龍平氏らがJAMA Network Open誌2024年10月21日号のリサーチレターで報告した。

日本では2016年より薬剤耐性(AMR)対策アクションプランなど、適切な抗菌薬処方を推し進める取り組みが行われているが、十分な成果は出ていない。そこで研究グループは、急性呼吸器感染症が不適切な抗菌薬処方を受けることが多い疾患の1つであることに注目し、非細菌性の急性呼吸器感染症に対する抗菌薬処方とそれに関連する診療所の特性を調査した。

研究グループは、電子カルテデータベースを用いて、2022年10月1日~2023年9月30日に非細菌性の急性呼吸器感染症(ICD-10のJ00~J06またはJ20~J22)と診断された外来の成人患者を抽出し、診療所の特性(院長の年齢や性別、患者数、グループ診療か単独診療か)と抗菌薬処方との関連を分析した。なお、成人のプライマリケアに従事する診療所に焦点を当てるため、耳鼻咽喉科および小児科の診療所と、研究期間中の非細菌性の急性呼吸器感染症の診療が100例未満の診療所は除外した。

主な結果は以下のとおり。

・1,183軒の診療所を受診した97万7,590例(平均年齢:49.7[SD 20.1]歳、女性:56.9%)の非細菌性の急性呼吸器感染症患者を解析した。
・抗菌薬は17万1,483例(17.5%)に処方され、広域スペクトラム抗菌薬は抗菌薬処方全体の88.3%を占めた。
・最も多く処方されたのはクラリスロマイシン(30.7%)で、レボフロキサシン(12.2%)、セフジトレン(11.2%)、アジスロマイシン(11.1%)、セフカペン(9.2%)、アモキシシリン(7.9%)と続いた。
・高齢の院長の診療所、患者数が多い診療所、単独診療の診療所では、抗菌薬の処方が有意に多かった。
【院長の年齢が60歳以上vs.45歳未満】調整オッズ比(aOR):2.14、95%信頼区間(CI):1.56~2.92、p<0.001
【患者数が年間中央値58例/日以上vs.35例/日以下】aOR:1.47、95%CI:1.11~1.96、p=0.02
【グループ診療vs.単独診療】aOR:0.71、95%CI:0.56~0.89、p=0.01
・院長の性別では統計学的に有意な差は認められなかった。
・広域スペクトラム抗菌薬の処方に限定した解析でも、上記すべての特性で同様の傾向が認められた。

研究グループは「患者数の多い診療所は、時間的なプレッシャーや決断疲れのために抗菌薬を過剰に処方している可能性がある」と示唆したうえで、「今回の結果は抗菌薬の適正使用に向けて、より的を絞った介入の実施に役立つだろう」とまとめた。

なかでも、クラリスロマイシンやアジスロマイシンが処方されることが一般的です。 ..

「エコーウイルス」や「コクサッキーウイルス」などが原因の夏風邪も同様です。原因となるウイルスがたくさんあり、何度も同じような夏風邪にかかってしまうのです。特に、集団生活を始めたばかりの子供たちは、いままで風邪のウイルスにさらされていなかったところに、一緒に過ごす子供同士がいろんなウイルスを持ち寄ってしまうため、風邪ウイルスをもらい合い、風邪を繰り返してしまうのです。

急性上気道炎(かぜ)の原因はウイルス(アデノ、インフルエンザ、ライノ、コロナなど)であり、細菌ではないため抗生剤は効果がありません。

風邪をこじらせた場合、食欲不振、微熱、味覚の変化、喉の乾燥、めまい、咳痰が長く続くなどの症状が出てきます。このような場合にも漢方薬が有効であることが多く、多くの場合は柴胡桂枝湯(ツムラ10番)+半夏厚朴湯(ツムラ16番)あるいは柴胡桂枝湯+麦門冬湯(ツムラ29番)などで軽快することが多いです。

クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリス) – 呼吸器治療薬

キャップスクリニックでは、本当に抗生剤が必要かどうかを慎重に診察、そして適切な検査を行い、抗生剤を処方するようにしております。風邪についてご心配なことがございましたら、診察の際にお気軽にお尋ねください。

クラリスロマイシン(クラリシッド、クラリ)とは、呼吸器感染症の治療に幅広く使用される抗菌薬で、その効果は多くの臨床例で実証されています。

マイコプラズマに感染するとマイコプラズマが増殖するのには2~3週間かかります。 その後、感染した人の体が マイコプラズマを認識し免疫反応が始まります。その結果肺炎が進行します。その後遅れてIgMという抗体が日単位で上昇します。マイコプラズマ肺炎があっても、感染初期ではIgMが検出されないこともあるわけです。

マイコプラズマ感染症 | 池袋ながとも耳鼻咽喉科 | 北池袋駅徒歩2分

つまり、クラリスロマイシンは抗菌薬であり抗生物質でもあります。同じ抗菌薬でも、微生物が産生する抗生物質以外に全て人工的に合成する抗菌薬のことを化学療法薬と呼ぶこともあります。

[PDF] クラリスロマイシン錠200mg「サワイ」 を服用される患者さんへ

副鼻腔は先にお伝えしたように鼻の周辺にある空洞です。
レントゲンを撮ると、空洞(通常であれば空気が入っている)は黒く写り、骨のある部分は白く写ります。
そのため、正常の副鼻腔は空洞ですから本来は黒く写るはずです。しかし、副鼻腔炎になって、粘膜が腫れたり、ウミが溜まって空洞を埋めてしまうと、レントゲンを撮った時に白く写ります。