3 円安・円高の原因とは?~為替相場が変動するしくみを知ろう!


円安・円高とは為替相場(日本円を外国の通貨に両替する際の交換比率。為替レートとも言う)の変動を示す指標で、外国通貨に対する日本円の価値の状態を表します。円安は外国の通貨に対して日本円の価値が下落し、逆に円高は外国通貨に対して日本円の価値が上昇する状態を指します。


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円安と円高。
ニュースなどでよく耳にするこれらの言葉について、ここで理解を深めておきましょう。

円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。

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例えば、日本人が旅先のハワイで買い物をするため、手元にある1万円をドルに両替するとします。が1ドル=100円であれば、1万を100で割った100ドルになります。しかし、もし為替相場が1ドル=80円であれば、1万を80で割った125ドルになり、また、1ドル=125円であれば、1万を125で割った80ドルになります。これらを比べると、1ドル=80円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより多くのドルを取得できるので、円高ということになります。逆に、1ドル=125円の場合は、1ドル=100円の場合と比べて、同じ金額の円についてより少ないドルしか取得できないので、円安ということになります。

円高と円安の違いがわかりません。
1ドル125円のものが100円になるということは,円が安くなっているから円安ではないのですか?

外貨に対して、日本円の価値が高くなるのが「円高」、低くなるのが「円安」です。 ..

円高・円安は,が高くなったか・低くなったかによって決まります。

[例]
海外旅行をするとき,10000円をドルに換金(かんきん)する場合
・1ドル=125円のとき→80ドル
・1ドル=100円のとき→100ドル

■円高
外国のお金に対してことを「円高」といいます。
1ドル=125円→100円になった場合,[例]では10000円を80ドル→100ドルと,125円のときと比べ多くのドルと換金できました。
つまり,「円の価値が高くなった」ので,「円高」ということになります。

■円安
外国のお金に対してことを「円安」といいます。
1ドル=100円→125円になった場合,[例]では10000円を100ドル→80ドルと,100円のときと比べ換金したドルは少なくなりました。
つまり,「円の価値が低くなった」ので,「円安」ということになります。

[ワンポイント]
1ドル=125円→100円は,表面上は円安に思えてしまうかもしれませんが,そうではありません。
以前は,1ドルは125円の価値があったのに,100円の価値しかなくなったということです。
つまり,ドルの価値は低くなり(=ドル安),円の価値は高くなった(=円高)ということになります。

円高は、日本円の価値が外国通貨に対して相対的に上昇し、円相場が上昇する状態のことを指します。つまり、同じ金額の外国通貨を購入するために必要な日本円が減ることになります。

円売りドル買いの動きが加速し、円相場は一時、1ドル=154円 ..

円安・円高は、為替相場の変動によって生じます。為替相場は各国通貨の需要と供給のバランスによって決定されるため、そのバランスが変化することで円安・円高の状態が生じます。具体的な要因としては以下のようなものがあります。

国内の経済状態や成長率、雇用の状況などの経済指標が円相場に影響を与えます。経済の好調さや成長の期待が高ければ、外国からの投資が増加し、円高の状態になることがあります。


円安・円高で投資すべき商品は変わる? つみたてNISAをはじめるなら

円高のメリットは、円の購買力を国際的に引き上げるとともに、輸入品を通じて国内物価を引き下げる効果が期待できます。また、外国製品が安く買え、海外の投資資金が流入しや株式の価格を押し上げます。円高のデメリットは、日本からの輸出製品が値上がりし、日本製品の国際競争力が低下します。また、外貨建ての資産が目減りします。
円安のメリットは、外貨建ての資産価値が高まり、輸出製品の海外での価格が下がって輸出産業は好調になります。円安のデメリットは外国製品が高くなり、海外へ投資資金が流出しや株式の価格が下がります。

為替レート:1ドル=110円購入ドル数:10,000円÷110円/ドル=90.91ドル

日本では約20年ぶりの円安ドル高水準を更新しています。円安・円高とは具体的にどのような状態なのか、社会や私たちの生活にどのような影響を及ぼすのかをわかりやすく解説します。

また、為替が大きく動くときは、資産価値も大きく変動することがあります。円安に備えるための対策も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

「円高」は海外ショッピングでお得!? 海外為替相場の仕組みを知れば

円安とは、他の通貨と比べて円の価値が下がっている状態を指します。例えば、1ドル=100円のときであれば、10ドルのモノを購入する際には1,000円が必要です。しかし、円安が進み、1ドル=125円になると、10ドルのモノを購入するためには1,250円が必要になります。

大統領選と為替 トランプ氏なら円安?いや円高? | 藤代 宏一

金利は為替相場に大きな影響を与えます。もし日本の金利が他の国の金利よりも高ければ、外国の投資家が日本の国債を買ったり、日本の銀行に預金しようとしたりするので、日本に資金が流入し、その結果、円高になると考えられます。

日米長期金利差が縮小していく過程では、一般にドル安・円高が進みやすいとされます。 ..

逆に日本の金利が他国より低ければ、日本の金融機関などから円を借り入れ、それを相対的に金利が高い外国通貨に交換して資産運用しようとする動きが活発化します。金利差分が収入となるためですが、円が売られて外国通貨が買われるこうした取引が増えるため、円安の状態になります。

/円は11月27日に一時150円台前半まで下落するなど、今週に入り急に米ドル安・円高 ..

国の中央銀行や政府が為替市場に介入することで円相場を操作することがあります。例えば、円高の状態では、日本製品の価格が外国では高くなるので国際競争力が低下し、輸出が減ります。輸出産業などが減収となり、日本の経済が悪影響を受けるため、政府や中央銀行が円相場を調整し、円安の状態を維持しようとすることもあります。

2025年のFX市場の見通しは? ユーロに弱さ 円高急進の可能性も

為替相場は各国通貨の需要と供給のバランスによって変動します。経済の状況や金利、投資の動向など、様々な要素が関与しています。需要と供給のバランスが変化することで、円安・円高の状態が生じます。

FX市場は米国経済の底堅さがドル高基調につながりそうだ。ユーロや豪ドルは弱含む可能性がある一方、円には円高 ..

例えば、円安が進むと輸出業や観光業にとっては競争力が高まるメリットがあります。日本の製品やサービスが海外の人たちにとっては相対的に割安となるからです。逆の理屈で円高は競争力の低下を招くことがあります。

18日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続落した。外国為替市場で円高ドル安が進み、輸出関連..

そのため、円安のときは、相対的に外国の通貨は価値が上がったとも言えます。例えば、1ドルが100円のときであれば、日本で1,000円のモノを購入するために10ドルが必要です。しかし、円安が進み、1ドル=125円になると、1,000円のモノを8ドルで購入できるようになります。少ないドルで今までと同じモノを購入できるということは、ドルの価値が上がったといえるでしょう。

FX個人投資家の期待は、円安?円高? 最新ドル/円ポジション状況

逆に、円高とは、他の通貨と比べて円の価値が高くなっている状態のことです。日本円で外国のモノを購入する際、円安のときよりも多くのモノを購入できます。

円が「悪い」円安の気配、豪ドル/円は72円半ば維持で強気相場へ

世界にはさまざまな通貨があり、海外でものを買うには「円」を外国の通貨に換えなくてはならず、その際の交換比率が為替相場です。経済動向をあらわす指標として、テレビ等のニュースでは「本日の東京外国為替市場の円相場は……」と報道されます。つまり、円と外貨との交換比率は日々刻々と変動しているのです。例えば、円を外貨に換える需要より外貨を円に換える需要が多ければ、円が買われるとともに外貨が売られ、「円高」が進行します。「ドル」を商品と見立てると、例えば対ドルで「1ドルが105円から104円になり、1円、円高になった」というようにいいます。この場合、「1ドルの価値が105円から104円に下がった」ことになるため「ドル安=円高」になったわけです。
円やドルなど通貨間の交換比率は、需要と供給の関係で決まります。従って、需給関係が変動すれば、為替相場も変動します。

日本の低金利への不満と、円安による円資産価値の下落への警戒感から、日本よりも高い金利を求めた外貨建て投資のニーズは根強いだろう。

例えば1ドル=100円のときであれば、1,000円で10ドルのモノを購入できます。円高が進み、1ドル=80円になると、1,000円あれば12.5ドルのモノを購入することが可能です。つまり、円高になったことで日本円の価値が上がったと言えます。

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円高のときは相対的に外貨の価値は下がります。1ドル=100円のときであれば10ドルで1,000円を手に入れることができますが、円高になり1ドル=80円になると10ドルでは800円しか手に入れられません。

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通貨も同じです。そして、その変動要因は経済に関することが一般的です。
たとえば“アメリカの雇用が改善された”など、アメリカ経済にとって良いニュースが出れば、ドルを買いたい人が増えてレートは高くなる傾向があります。

外国為替市場では円安ドル高が進んでいます。27日午後に投開票が行われる自民党総裁選の結果をにらんだ動きもあるとみられています。

これがドル高・円安です。
ドルと円を相対的に見て、ドルの需要が増加したため、必然的に円の需要が減少した(つまり円安になった)という図式です。