アスピリンを除く非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)に重大な副作用「心筋梗塞」「脳血管障害」が追加されました。
セレコックスの飲み忘れに気付いたら、できるだけ早いタイミングで1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は1回分を飛ばし、次から通常通り服用してください。なお、飲み忘れがあっても1度に2回分の薬を飲んではいけません。
・この薬の使用により、重篤で場合によっては死に至る心筋梗塞、脳卒中などが
自己判断でセレコックスの服用量や服用回数を増やすのは避けてください。服用量が多くなると、副作用が発生するリスクが高くなります。
なお、セレコックスを服用しても痛みが軽減されない場合は、他に原因がある場合や、症状が悪化して以前より痛みが強くなっている可能性なども考えられます。症状によっては薬の変更が必要になる場合もありますので、診察時にご相談ください。
セレコックスと同じ成分の市販薬はありません。
もっとも、セレコックスとよく似た作用を持つNSAIDを有効成分とする市販薬は多数販売されています。
ただし、市販のNSAID含有製剤は適応範囲が限定されています。また、短期間あるいは頓服での使用しか認められていません。
したがって、市販のNSAID含有製剤をセレコックスの代わりに使用することはできません。
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なお、患者様にご負担いただくのは保険割合に応じた金額となります。例えば、3割負担の患者さまがセレコックス錠100mgを1日2回30日分処方された場合、ご負担額は428.4円となります(薬剤費のみの計算です)。
ジェネリック薬を使用する場合は、さらに薬剤費をおさえられます。
高齢の方では、一般的に生理機能が低下しています。したがって、症状や副作用の発生状況などを観察しながら慎重に治療を進めていきます。
・心筋梗塞や脳梗塞など心血管系の既往症の患者さんには慎重投与.
セレコックスは、小児などを対象とした有効性および安全性を指標とした臨床試験を実施しておらず、適応もありません。ご家庭では、お子さまの手の届かないところに薬を保管するなどして誤服用を避けてください。
セレコックスは、動物を対象とした試験で胎児の動脈管収縮が報告されているため、妊娠末期の方には使用できません。
妊娠末期以前の方については、治療上の有益性が危険性を上回る場合のみ使用可能です。ただし、類薬で胎児への影響が報告されているため、投与の可否は慎重に判断し、使用量は最小限度にとどめます。
セレコックス錠100mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
以下の病気や既往歴がある場合は、セレコックスの服用で症状が悪化したり再発したりするおそれがあります。症状が重篤な場合はセレコックスを服用できないこともあるため、該当する事項がある場合は診察時にご相談ください。
添付文書上、セレコックスとの併用が禁忌となっている薬剤はありません。しかし、一部の降圧薬や利尿薬などとの併用には注意が必要です。他の医療機関で下記のような薬剤を処方されている場合は、診察時にご相談ください。
外国において、シクロオキシゲナーゼ(COX)-2 選択的阻害剤等の投与により、心筋梗塞、脳卒中等の重篤で場合によっ ..
重大な副作用が発生することは稀ですが、セレコックスの服用にともない上記のような症状があらわれた場合はすみやかに受診してください。
COX2選択的阻害剤である。心筋梗塞や脳卒中の悪化に十二分に注意する(警告)。 4 相互作用
セレコックスの副作用として報告が多いのは、発疹、眠気、腹痛、口内炎、下痢などです。
また、セレコックスの重大な副作用として以下の症状が報告されています。
こんにちは、皆さん。この動画では、「セレコックス(セレコキシブ)」に焦点を当て、COX-2阻害薬の効果と安全性について詳しく説明します。
セレコックスは、関節リウマチや変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎の消炎・鎮痛に適応があります。また、手術後・外傷後・抜歯後の消炎・鎮痛にも使用できます。
梗塞、脳血管障害に留意する—。 厚生労働省は10月8日に通知「『使用上の ..
多くのNSAIDは、COX-2を阻害すると同時に胃などの臓器を保護する作用があるCOX-1も阻害してしまいます。そのため、副作用として胃痛などが生じやすいという欠点があります。
しかし、セレコックスはCOX-2に対する選択性が強いため、他のNSAIDに比べると胃痛などの副作用が起きにくいという特徴があります。この点が、他のNSAID(ロキソニンなど)との違いです。
また、作用持続時間が長いため、1日2回の服用で十分な効果が期待できるのも特徴の一つです。
脳自体の病変(脳血管性病変,脳腫瘍,脳梗塞, 脳炎, てんかんなど), 代謝性要因(血糖値
セレコックス(一般名:セレコキシブ)は、抗炎症作用と鎮痛作用を併せ持つ非ステロイド性抗炎症薬(NSAID:エヌセイド)の一種です。痛みのもとともいわれるプロスタグランジンを合成する酵素「COX-2」を選択的に阻害し、抗炎症・鎮痛作用を発揮します。
なお、「セレコックス」という名前は、一般名である「セレコキシブ(Celecoxib)の下線部分に由来します。
6月12日に、非ステロイド性消炎・鎮痛剤(COX-2選択的阻害剤)「セレコックス錠100mg、セレコックス錠 ..
NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)は急性心筋梗塞のリスクを増大させ、COX-2選択的阻害薬セレコキシブのリスクは従来型NSAIDと同等で、rofecoxib(米国で心血管系の副作用のため2004年に販売中止、日本では未発売)に比べて低いことが、カナダ・モントリオール大学のMichele Bally氏らの調査で明らかとなった。最初の1ヵ月が最もリスクが高く、用量が多いほど高リスクであることもわかった。研究の成果は、BMJ誌2017年5月9日号に掲載された。従来型およびCOX-2選択型NSAIDは、いずれも急性心筋梗塞のリスクを増大させることを示唆するエビデンスがあるが、用量や治療期間の影響、各薬剤のリスクの違いはよく知られていないという。
研究グループは、NSAID関連心筋梗塞の発症の経時的な変動およびそのリスクを解明するために、文献の系統的レビューを行い、個々の患者データを用いたベイジアンメタ解析を実施した(筆頭著者の学位論文、マギル大学健康研究所の助成を受けた)。
文献の収集にはカナダと欧州の医療データベースを用いた。一般人口または高齢者を対象に、急性心筋梗塞をアウトカムとし、COX-2選択的阻害薬(セレコキシブ、rofecoxib)および従来型NSAID(ジクロフェナク、イブプロフェン、ナプロキセン)の使用者と非使用者で発症リスクを検討した試験を選出した。
44万6,763例のデータが得られた。このうち6万1,460例が急性心筋梗塞を発症した(対照群:38万5,303例)。
すべての用量のNSAIDで、1週、1ヵ月、1ヵ月以上の投与のいずれにおいても、心筋梗塞のリスクが上昇した。また、1~7日の投与による心筋梗塞リスクの増加の確率(心筋梗塞の補正オッズ比[OR]が>1.0となる可能性)は、セレコキシブが92%、イブプロフェンが97%、ジクロフェナク、ナプロキセン、rofecoxibは99%であり、補正ORはそれぞれ1.24(95%信用区間:0.91~1.82)、1.48(1.00~2.26)、1.50(1.06~2.04)、1.53(1.07~2.33)、1.58(1.07~2.17)であった。
心筋梗塞のリスクは、NSAIDの用量が増加するに従って上昇した。リスクはNSAID投与開始1週目には発現した。また、8~30日間の高用量NSAID毎日投与(セレコキシブ>200mg、イブプロフェン>1,200mg、ジクロフェナク>100g、ナプロキセン>750mg)のリスクが最も高く、30日以降のさらなるリスク上昇は明確ではなかった。
著者は、「1週目にはリスクが発現し、高用量を使用した場合、最初の1ヵ月のリスクが最も高いことを考慮すると、処方者は、とくに高用量では治療開始前にリスクとベネフィットを重点的に熟考すべきである」と指摘している。
梗塞や心不全などの病気を悪化させることもあります。医師と相談して内服してください。 セレコックス®錠100mg(セレコキシブ) ..
掲載する情報は、医療関係者を対象に作成されたもので、一般の方に対する情報提供を目的としたものでないことをご了承ください。
・具体的な相談については、主治医やかかりつけの薬剤師にご相談ください。
・自己判断で服用を中止しないでください。
・治療・処方に関する個別の相談には応じかねます。
セレコキシブ錠の使用後に気を付けること(効果・副作用について)
掲載する情報は、医療関係者を対象に作成されたもので、一般の方に対する情報提供を目的としたものでないことをご了承ください。
・具体的な相談については、主治医やかかりつけの薬剤師にご相談ください。
・自己判断で服用を中止しないでください。
・治療・処方に関する個別の相談には応じかねます。
COX-2 選択性の高い薬剤に共通の問題として、脳梗塞や心筋梗塞の既
セレコックスは、シクロオキシゲナーゼ(COX)のうち、炎症組織に誘発されるCOX-2の選択的阻害剤です。その主な副作用には、ショック、過敏症状、消化器症状、肝臓、腎臓、血液系の障害、重い皮膚症状が報告されています。
海外では、COX-2選択的阻害剤の投与が、心筋梗塞、脳卒中などの重篤で場合によっては致命的になる血栓塞栓性疾患のリスクを増大させ、そのリスクは 投与期間とともに大きくなると報告されています。
また、本剤の特徴として、皮膚過敏症状が他の非ステロイド系消炎鎮痛剤と比較して多いようです(アステラス製薬による)。本副作用モニターでも、過去1 年間の報告をみると、湿疹などの皮膚症状がもっとも多く、11症例報告されています。このうち7症例が重症度IIの全身性の副作用です。また、投与開始か ら2週間以内の発症が多く見られました。発症したら即、服用を中止することが原則です。
そのほか、消化器症状が3症例、血液系1症例(白血球減少)、肝機能悪化1症例、発熱1症例が報告されています。
胃腸障害は少ないといわれていますが、発現頻度は従来の非ステロイド系消炎鎮痛剤とあまり差がありません。副作用を回避するためにも、添付文書に記載さ れているように、最少有効量を可能な限り短期間に投与し、漫然と長期に使用しないことが大事です。
また、顔面蒼白、冷汗、息切れ、ろれつが回らない、胸の痛み、体の一部が麻痺するなどは、重大な副作用の初期症状の恐れもあるので見逃してはなりませ ん。皮膚過敏症の注意を含め、これについても患者に説明し、服薬指導をきちんとすることが重要です。
脳梗塞ならびに全身血栓塞栓症の発症リスク低減効果は、抗凝固薬の有効性 ..
セレコックス錠(R)(セレコキシブ)は、COX(シクロオキシゲナーゼ)-2選択的阻害作用を持つ非ステロイド系消炎鎮痛剤です。効能は関節リウマチ及び変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎で、おもに整形外科領域で使用されています。
当副作用モニターには、2008年度から2009年度上半期までに11症例が報告されました。内容は、発疹などの皮膚過敏症状が6件、肝機能障害2件、 嘔気1件、便秘1件、白血球減少1件、動悸1件でした。
COX-1は、胃粘膜保護(PGE2やPGI2を産生して、胃粘膜の血流を維持し、粘液産生を増加させる)、血小板凝集の抑制や促進(PGI2、 TXA2の産生)、腎血流量の増加などの、生理機能の維持に関与しています。COX-2は炎症細胞に一過性に発現すると言われています。
セレコキシブは、COX-1よりCOX-2を選択的に阻害するため、消化管障害の少ない抗炎症鎮痛剤として発売されました。その後、外国で「長期の使用 で重篤な心血管障害の発症リスクを高める」という報告がなされたため、警告が添付文書に記載されました。内容は「外国において、COX-2選択的阻害剤等 の投与により、心筋梗塞、脳卒中等の重篤で場合によっては致命的な心血管系血栓塞栓性事象のリスクを増大させる可能性があり、これらのリスクは使用期間と ともに増大する可能性があると報告されている」というものです。
当副作用モニター報告には今回、心血管系の副作用はありませんでしたが、症例の背景をみると、心房細動、狭心症、多発性脳梗塞などの疾患をもつ患者が 11症例中3例ありました。年齢分布も50代1人、70代4人、80代5人、90代1人と高齢者が大多数でした。
セレコキシブの長期使用での安全性は確立していません。効果判定を迅速にし、漫然と長期に使用しないよう注意し、心血管系の副作用についてチェックが必 要です。
脳梗塞・脳出血 · 手術等 · 不整脈 · 虚血性心疾患 · 心臓リハビリテーション · 高血圧・低血圧 · その他
澤田教授
四半世紀にわたって医療・介護現場へ高感度のアンテナを張り巡らし、薬剤師の活動の中から新しい発見、ヒヤリ・ハット・ホット事例を収集・解析・評価し、薬剤師や医師などの医療者や患者などの医療消費者へ積極的に発信している。最近は、医薬分業(薬の処方と調剤を分離し、それぞれを医師と薬剤師が分担して行うこと)のメリットを全国民に理解してもらうためにはどのような仕組みとコンテンツが必要かや、医療・介護の分野でDXが進む中で薬剤師はどのような役割を果たすべきかなどを、日々考えている。
投与したところ、心筋梗塞・脳血管障害・うっ血性心不全・狭心症の既往のある患者での心血管
大腸ポリープ切除患者の再発予防(本邦での本剤の効能・効果ではない)を検討した海外臨床試験において、セレコキシブ200mg又は400mgを1日2回、約3年間連日投与したところ、心血管系血栓塞栓性事象の発現に用量相関的な増加(プラセボに対するリスク比:200mg 投与群 2.6、400mg 投与群 3.4)が認められている。また、他のCOX-2選択的阻害薬(ロフェコキシブ)でも、大腸ポリープ長期予防投与試験結果より、重篤な心血管系血栓塞栓性事象発現のリスクが増加することが示されている。さらに、イブプロフェンやナプロキセン等のCOX-2選択性の低い非ステロイド性消炎鎮痛薬の安全性データに関する研究報告等においても、心血管系血栓塞栓性事象発現リスクの増加がみられている。COX-2選択的阻害薬やCOX-2選択性の低い非ステロイド性消炎鎮痛薬の投与により、投与期間及び投与量に依存した心血管系血栓塞栓性事象発現のリスクは否定できないとされている。1)