豪ドル/円 今日の見通し「米豪金利差に注目」2024/10/23


本日は豪州にて主要な経済指標の発表はない。ドル/円相場を見ると、米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げは25bp(0.25%ポイント)にとどまる可能性が出てきていることから底堅い動きが予想される。これは豪ドル/円にとっても下値を支える要因となろう。一方で、米国の利下げ幅縮小観測は米長期金利の押し上げ要因となる。米国と豪州の長期金利差が縮小するようであれば、豪ドルは対米ドルで売られやすくなるため豪ドル/円の上値は限定的になるだろう。そういった観点から米国、そして豪州の10年債利回りの動向に注目したい。その他では米国や中国の株価指数の動向も豪ドル相場へ影響を及ぼしそうだ。


豪ドル、一時急落 99円割れ目前 トランプ関税で経済見通し懸念

豪ドル/円は2024年7月にかけて110円寸前まで上昇し、2007年に記録したこの間の高値を更新しました。これは米ドル/円が161円まで展開する「歴史的円安」となるなど、円全面安が展開した影響が大きかったでしょう。このため、米ドル/円が8月にかけて一転して暴落すると、豪ドル/円も90円割れ寸前までやはり暴落となりました(図表5参照)。



・10月17日発表の豪9月雇用統計は、雇用者数が6.41万人の増加と市場予想(2.50万人増)を上回った。また失業率と労働参加率はそれぞれ4.1%、67.2%となった。失業率は上方修正された前月から横ばい、労働参加率は過去最高だった。

・10月1日に発表された豪8月小売売上高は前月比+0.7%と市場予想(+0.4%)を上回った。

・9月25日に発表された豪8月消費者物価指数(CPI)は前年比+2.7%となり、市場の予想通り前月(+3.5%)から鈍化した。7月31日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+3.8%となり、市場予想通りに前四半期(+3.6%)から加速した。

・9月24日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。その後ブロック総裁は「今回は利上げをまったく検討しなかった」ことを明らかにした。

豪ドル円相場で一時、99円割れ寸前まで豪ドル安が進んだ。トランプ氏の対中関税をめぐる言及が材料視されたが、見通しでは底堅さも示されそうだ。

特に有名なアノマリーとして、「ゴトー日(5・10日)アノマリー」があります。これは、金融機関が顧客に適用するその日のレートを決める日本時間の午前10時ごろの「仲値」に向けて、特にグローバル企業の決済が集中しやすい5や10のつく日は米ドルが買われて円安になりやすい傾向にあるというもので、この動きを利用した「仲値トレード」と呼ばれる取引手法は一部のFXトレーダーから注目されています。

こうした中で、豪ドルは10月下旬以降すでに1ヶ月以上52週MA(移動平均線、11月末現在0.66米ドル)を下回ってきました。さらに52週MAを下回る動きが続くようなら、豪ドル/米ドルは小動きが続く中でも、基本的には下落トレンドが展開している可能性が高いとの見方になります(図表4参照)。

豪ドル週間見通し:底堅い展開か、金利据え置き長期化の可能性残る

こうした中で豪ドル/円は52週MAを大きく割り込みました。その後の反発で一時52週MAを回復したものの、最近にかけて再び52週MAを大きく割れるところとなりました(図表6参照)。

豪州は中国との貿易関係が強いことから、豪ドル/米ドルは上海総合指数など中国株との間に一定の相関関係が確認できます(図表3参照)。中国株の長期下落傾向が、小動きが続く中でも豪ドルの下落要因になっていた可能性はあるでしょう

月, 日付, 米ドル, ユーロ, イギリス ポンド, 豪ドル, スイス フラン, 人民元

52週MAは11月末現在で100円弱ですが、過去の経験を参考にすると、下落トレンドに転換した豪ドル/円は、一時的な上昇局面でも52週MAを大きく上回ることなく一段安に向かう可能性が高いと考えられます。

豪ドル/米ドルは、小動きが続く中でも、最近にかけての金利差変化からかい離する形で下落傾向が続き、年初来の安値更新含みの展開となりました。これには中国経済の不振の影響などがあるのかもしれません。


東京為替見通し=ドル円、日本の政局に注目 豪ドルは豪CPIに要注目か

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

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その後の豪ドル/円の下落により、5年MAかい離率も縮小しましたが、なお「上がり過ぎ」圏にあることには変わりなさそうです。その意味では、このような「上がり過ぎ」が是正される中で、2025年は豪ドル/円の下落トレンドが展開する可能性が高いと考えています。

市場参加者の間で豪ドル相場に対する弱気見通しが後退する中で、投機筋の豪ドル売りポジションは過去の

豪米2年債利回り差は、足下で0.2%程度の豪ドル劣位です(図表2参照)。その一方で、日米2年債利回り差米ドル優位は3%を大きく上回っています。2022年の歴史的インフレ以降、先進国は軒並みインフレ対策で大幅な利上げに動いたのに対し、当初日本だけは金利上昇を抑制する政策を続けました。その結果、日本と米国など先進国の金利差は円劣位が大幅に拡大した一方で、日本以外の先進国間の金利差拡大は限られました。

【2024年7月24日】豪ドル/円の見通し 中銀会合がカギを ..

また、12月はユーロ/米ドルとユーロ/英ポンドで陽線の出現回数が14回と、もあります。

【2024年7月24日】豪ドル/円の見通し 中銀会合がカギを握る!?(八代和也) · Comments2.

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10年後は100円台?【豪ドルの長期見通し】未来が明るい理由とは

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では、豪ドルの今後はやばい?下落理由は?投資する価値はある?今後の見通し ..

2024年の豪ドル/米ドルは、0.63~0.69米ドル程度の小幅のレンジで、2023年に続き方向感のない動きに終始しました(図表1参照)。米ドル/円がここ数年記録的に大きな変動が続いていることと対照的に、豪ドル/米ドルの小動きが長期化している最大の理由は小幅な金利差でしょう。

9月末の豪ドル/円はどちらに動く? 個人投資家の見通しは ..

12月はいくつかの日で円安の傾向が確認できますが、特に注目したいのは26日と27日です。上の表を見ると、26日は豪ドル/円とニュージーランドドル/円で陽線の出現確率が100%と、過去20年間で取引が行われていた日はすべて陽線が出現していたという、非常に強い「円安」アノマリーがあります。

「豪ドルがやばい理由」とは?2024年の豪ドル/円見通しと影響要因

2日に発表された豪10月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想(+0.4%)を上回る好結果だった。豪州の小売売上高の総額を比べると4‐6月から7‐9月期は約1.1%増加している。豪州のGDPは個人消費が約5割を占めることから、好調な小売売上高の結果は豪経済の支えとなる。一方で、昨日発表された豪7‐9月期の純輸出(対GDP比)は市場予想の前期比+0.3%を下回る+0.1%だった。ただ、これは資源価格の下落が主な要因だ。これらの材料から本日発表される豪7-9月期国内総生産(GDP)は前期から堅調な成長を示すと市場は予想(前期比+0.5%)している。市場予想を上回ることになれば、豪ドルは買いで反応するであろう。ただ、現在の豪ドル相場はトランプ次期米大統領の対中政策や中国の景気動向により強く反応を示しやすい。そのため、豪7‐9月期GDPの結果を受けた豪ドルの反応は一時的なものとなりそうだ。

【見どころ解説!】豪ドル/円 辰年最後の買い場探し?(津田隆光)



・12月2日に発表された豪10月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想(+0.4%)を上回った。

・11月27日に発表された豪10月消費物価指数(CPI)は前年比+2.1%(予想:+2.3%、前月:+2.1%)だった。また、CPIトリム平均は+3.5%で前月(+3.2%)から伸びが加速した。10月30日に発表された豪7-9月期CPIは前年比+2.8%(予想:+2.9%、前四半期:+3.8%)で予想以上の鈍化だった。

・11月14日発表の豪10月雇用統計は、雇用者数が1.59万人の増加と市場予想(2.50万人増)を下回った。失業率は4.1%で予想通り前月から横ばいだったが、労働参加率は市場予想や前月(67.2%)を下回る67.1%だった。

・11月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。声明は「インフレの上振れリスクに引き続き警戒する必要性」など、前回会合から大きな変化はなかった。


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また、27日も陽線の出現確率がユーロ/円で92%、スイスフラン/円で96%とかなり高く、英ポンド/円は78%、豪ドル/円は73%、ニュージーランドドル/円は77%と、主要な通貨ペアの多くで陽線の出現確率が高い「円安」のアノマリーが確認できます。

[PDF] 投資のヒント 足元の豪ドル相場の堅調な背景と年後半の展望

かつては高金利通貨の代名詞であった豪ドル。現在でも個人投資家からの人気は健在で、2023年の国内の個人投資家における取引金額割合では3位の人気を誇っています。「みんなのFX」では、豪ドル/円のスプレッドが0.5銭(AM8:00~翌日AM5:00 原則固定(例外あり))と低コストでお取引いただけます。また、オーストラリアの政治経済や、チャートのテクニカルポイントに関するニュース配信も豊富ですので、豪ドル/円のお取引は「みんなのFX」のご利用をぜひご検討ください。
なお、先述の通り、豪ドル/円の値動きやスワップポイントの変動は、鉱物資源の需要に左右される傾向が強いため、世界経済や中国経済の動きに影響されます。また国内景気や、インフレ動向を判断するRBAの政策金利・声明文もしっかりウォッチしながら取引すると良いでしょう。
(2024年5月時点 トレイダーズ証券 市場部)

12月, 2024/12/23, 156.72, 163.44, 197.11, 98.00, 175.38, 21.48

これを見ると、12月はまず、1日に陽線の出現確率が英ポンド/米ドルで74%、豪ドル/米ドルで77%、ニュージーランドドル/米ドルで82%と高く、米ドルが基軸通貨(分子側)の米ドル/スイスフランでは7%、米ドル/円で27%と低いことから、「米ドル安」のアノマリーがあります。