売上収益の急減を補うため、出遅れていた欧米での事業展開を急ぐ ..


世界初のプロスタグランジン医薬品「プロスタルモンF」を皮切りに、トロンボキサン合成酵素阻害薬「カタクロット」、気管支喘息治療薬「オノン」などの画期的な新薬を相次いで開発してきた。


*製薬企業 売上ランキング 2016年度 国内市場 売上 上位20社

同社は創業当初からオープンイノベーション(自他問わず柔軟にリソースを活用し、市場機会の拡大を目指す)を実践しており、売上高に占める研究開発費の割合が国内製薬会社の中でトップクラスです。その方針が結実したのが、12年ぶりの自社開発の新薬にして、小野薬品工業を中堅企業から国内トップ10の企業へと躍進させた「オプジーボ(一般名:ニボルマブ)」の誕生です。

2014年に発売し、今や小野薬品工業の代名詞となった「オプジーボ」は、後にノーベル医学生理学賞を受賞する本庶佑(京都大特別教授)の研究成果から誕生した免疫チェックポイント阻害薬(※仕組みは後述)で、当初はメラノーマ(悪性黒色腫)で適応を受けて発売されましたが、国内外で適応は合計15にまで拡大しています。

製品売上 *アストラゼネカが売上計上する国/地域における共同販促収入を含む

国内では競合他社製品の登場や、薬価が高いとして既に3度の再算定を受け、発売当初と比べて76%も下がりましたが、適応拡大による患者数の増加もあり、売上高は約1,300億円にまで増加しました。オプジーボがもたらす潤沢な資金を更なる研究開発に注入し小野薬品工業が得意とするオンコロジー領域の更なる充実を目指しています。

新薬の開発に重点をおいてきたことから収益率は依然として高く、売上高経常利益率は、現在でも20%を超える水準を保っています(上場製薬企業の平均は14%前後)。

ジャルディアンスは今年度、世界のSGLT2薬クラスの売上高の30%以上を占めている。 ..

2014年に全世界で発売されたジャーディアンスは、2型糖尿病患者の血糖値をコントロールするために使用される1日1回投与の経口薬である。ジャーディアンスはインボカーナと比較して売上を伸ばしており、腎臓が血液中からグルコースを除去するのを助けることにより、他のSGLT2薬と比較して心血管疾患のリスクが低いことから、患者に好まれている。ジャルディアンスは今年度、世界のSGLT2薬クラスの売上高の30%以上を占めている。ジャーディアンスは、成人の2型糖尿病患者において、血糖値の低下、食事療法、運動療法に使用される処方薬である。同剤は、既知の心血管疾患を有する成人の2型糖尿病患者において、心血管疾患による死亡リスクを低下させる。また、Jardianceは、心臓が全身に十分な血液を送り出せなくなる心不全を有する成人の心血管死や心不全による入院のリスクを低下させます。1型糖尿病患者には使用できません。

現在の小野薬品工業を支える医薬品はは、オプジーボのほかにも、糖尿病治療薬「グラクティブ」、糖尿病治療薬「フォシーガ」、関節リウマチ治療薬「オレンシア」などが挙げられます。「フォシーガ」は、糖尿病治療薬として承認を受けた後に慢性心不全と慢性腎臓病(CKD)の適応追加が承認されており、新たな市場開拓で成長が期待されます。

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ノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学の本庶佑特別教授が北尾吉孝(SBIホールディングス代表取締役会長)氏の対談番組に出演した際の動画。中国では大学の研究を製薬企業が丸抱えして、新薬として製品化できた場合には収益の4割をロイヤリティとして大学側が受け取ることができるので、大学発の医薬品ベンチャーが活発というお話です。

なお、本庶氏と小野薬品工業の「オプジーボ」の特許料支払いをめぐる係争は、同社が、京都大学に新設される「小野薬品・本庶研究基金」に230億円を寄付するなど、総額280億円を支出することで和解に至りました。


製品名 売上高(単位:億円) 42 ステラーラ 322 43 ビンダケル 320 44 ロトリガ 318 45 トラゼンタ 310

2010年度は後発品の影響や薬価改定時の長期収載品目の追加引き下げ等の影響で、自社創製品である「オパルモン」、「オノンカプセル」、「キネダック」、「フオイパン」、「オノンドライシロップ」の主要5品目の合計売上高は12%減少の133億円となりました。

◎バビースモは153億円で着地 23年の国内製商品売上高は14.8%減の5580億円となった。

「COVID-19の開始以来、患者、従業員、そして私たちが活動する地域社会に対する私たちのコミットメントは変わっていませんとノボノルディスク社はウェブサイトで述べている。「糖尿病やその他の深刻な慢性疾患と闘う人々に医薬品と医療機器を提供し続け、従業員の健康を守り、COVID-19打倒に取り組む医師や看護師を支援するために行動しています。

[PDF] 2024年3月期決算概要 2025年3月期通期業績予想

しかし、2009年に4月発売の骨粗鬆症治療薬「リカルボン」、同年12月発売の2型糖尿病治療薬「グラクティブ」、同じく12月発売の抗悪性腫瘍薬投与に伴う悪心・嘔吐治療薬「イメンドカプセル」の増収で補ったため、全体の売上高は0.5%減収にとどまりました。

[PDF] 2023 年 9 カ月通期および第 3 四半期業績

製薬会社の多くは、米国をプレミアム市場とみなしている。医薬品を販売する製薬会社は、処方薬の費用の50%以上を消費者に払い戻す国の保険制度から利益を得ている。米国では肥満が増加しているため、予測期間を通じて米国が市場をリードすると予想される。

フォシーガ)と回答した。第2位のエンパグリフロジン(ジャディアンス)は31.4%、第3位のイプラグリフロジンL-プロリン(スーグ…

グラクティブは「ジャヌビア(MSD)」とともに日本初のDPP-4阻害薬で、食後高血糖を比較的早期に是正し、単独使用では低血糖が起こりにくいなど、有効性と安全性のバランスが評価され急速に市場に浸透しています。

フォシーガ)と回答した。第2位のエンパグリフロジン(ジャディアンス)は30.4%、第3位のイプラグリフロジンL-プロリン(スー…

また、2011年は7月にノバルティス・ファーマと共同開発した貼付剤のアルツハイマー病治療薬「リバスタッチパッチ」、9月に月1回投与製剤である「リカルボン錠50mg」、冠動脈CTにおける描出能改善薬「コアベータ静注用」など、日本初の剤形・適応となる新薬の上市に成功しています。

ダパナットは、2型糖尿病そして慢性心不全の治療薬であるフォシーガ5mgの同等薬です

従来の創薬スタイルは特定の疾患領域を対象とせず、プロスタグランジンなどの生理活性脂質や酵素研究から創製された化合物が有効性を示す疾患を探索、製品化する「化合物オリエント」という独自モデルを追及していましたが、近年は並行して患者ニーズの対応として、がんを重点分野とした開発・導入を活発化しています。

* フォシーガの売上は 41%増、ロケルマは

ナトリウム依存性グルコース共輸送体2市場は、COVID-19の大流行から恩恵を受けた。糖尿病患者は免疫系が弱まっており、COVID-19によって悪化する。糖尿病患者は非糖尿病患者よりも重大な問題を抱える可能性が高い。糖尿病治療薬メーカーはCOVID-19の期間中、地方自治体の協力を得て、糖尿病患者に医薬品が確実に届けられるよう配慮した。

【3月期通期】小野薬品、売上高5000億円超え 9期連続増収

グルコーストランスポーターのファミリーは、ナトリウム依存性グルコース共輸送体(ナトリウム-グルコース連結輸送体またはSGLT2としても知られている)として知られている。近位腎尿細管でのみ発現しており、尿細管液からのグルコース再吸収の90%を担っている。ナトリウム依存性グルコース共輸送体2(SGLT 2)市場は、薬剤(インボカーナ、ジャーディアンス、ファルキシガ/フォルキシガ、スグラット)および地理に区分される。本レポートでは、上記セグメントの金額(単位:米ドル)および数量(単位:ユニット)を提供しています。

【増収増益】糖尿病や慢性腎臓病の治療薬「フォシーガ」、主力のがん免疫薬「オプジーボ」などの販売が伸び、増収へ。IT(情報技術)関連費用や研究.

共同開発品目では国内フェーズ2として、ブリストル・マイヤーズと共同開発の抗PD-1抗体ONO-4538/BMS-936558が腎細胞がん対象として、2011年10月にメルク・セロノーへ導出した多発性硬化症治療薬ONO-4641のクロスライセンスで獲得したがん治療ワクチンONO-7164/EMD531444が非小細胞肺がんで進展しています。

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抗がん剤「オプジーボ」をけん引役に2023年度まで9期連続増収を達成した。だが28年米国、30年欧州、31年日本でオプジーボは特許切れとなる。売上収益の急減を補うため、出遅れていた欧米での事業展開を急ぐ。

[PDF] IQVIA 医薬品市場統計-売上データ

小野薬品工業と米ブリストルマイヤーズスクイブ(BMS)が共同開発した抗がん剤「オプジーボ」は、日本企業が開発に関わった医療用医薬品で最大の成功事例だろう。2023年度の小野薬品による日本などでの売上収益は約1500億円、23年のBMSによる売上収益は90億900万ドル(約1兆4000億円)だった。

* フォシーガの売上は 36%(CER ベースで

14年7月に世界に先駆けて日本で承認された際の対象疾患は希少がんの悪性黒色腫で、14年度の小野薬品の売上収益は25億円だった。その後、患者数の多い肺がんや腎細胞がん、胃がんなどに適応症を拡大。日本では頻繁に薬価を引き下げられて売上収益は伸び悩んだものの、海外市場での売上収益に基づくBMSからのロイヤルティー収入は順調に増加した。

売上金額. (単位:百万円). 医家向製品. 薬価ベース. 前年比%. 1. 武田薬品工業. 714,032. -3.5. 2. 第一三共. 643,316. 9.3. 3. 中外製薬. 539,885. 1.4. 4.

*2016年度の上位31社の世界医薬品売上額は回復の兆しがみられる。2015年の15社から21社が前年度プラスに転じた。
日本国内市場の低迷とは裏腹に世界医薬品市場は世界経済の好調を反映しているようである。但しその背景にはメガファーマの企業買収。ファイザーのメディベーションの買収、シャイアーのバクスアルタの買収、ジョンソン・エンド・ジョンソンのアクテリオンの買収など、ブロックバスターの特許切れの減収を企業買収による売上拡大がみられ、今後もブロックバスターとなるバイオ薬品の開発と企業買収の2本立てでメガファーマの市場拡大が続くものと思われる。

主な分子標的抗がん剤の売上高|製薬業界統計情報

17年1月に、米メルクの「キイトルーダ」が、小野薬品とBMSが保有する特許などを侵害したとする訴訟が和解すると、メルクからもロイヤルティー収入が入るようになった。この結果、23年度に小野薬品は、全社売上収益5027億円の約6割をオプジーボとその関連特許で稼いだ。まさに成長の原動力だ(下のグラフ)。