※上図、地金およびコイン画像はイメージであり、実物のサイズとは異なります。


米ドル建ての金価格は、「米ドル/1トロイオンス(31.1035g)」で表示されます。トロイオンスとは、金やプラチナなどの貴金属を計量する際に国際的に使用されている単位です。


さらに2023年は4.5%も利上げをしたので、さらに金価格は下がるはずです。

世界的な戦争やテロが発生すると、経済や市場に対するリスク回避として、金が買われやすくなります。
なぜなら、こうした危機的状況では株式市場が不安定になり、国の財政に影響を与える可能性があるため、安全資産としての金が求められるからです。

特に、戦争やテロが続くと、デフォルト(債務不履行)リスクが高まり、経済の安定が損なわれる可能性があるため、金の価格が急激に上昇することがよくあります。

ドル高の影響をお伝えしましたが、円高ドル安のケースもみていきましょう。

円の価値が上がることで以下の現象が起こります。

・円建てで売られている製品を買うときにかかるドルが増える
・ドル建てで売られている製品を買うときにかかる円が減る

このふたつの現象は、海外製品の購入がしやすくなることを示唆しています。

たとえば、海外旅行や現地の商品の価格が日本円に対して低下するため、輸入チーズやワインを楽しむ機会が増えるかもしれません。
さらに、資源が乏しい日本は、多くのエネルギーを輸入に依存しています。
円高により原油やガソリンの価格が下がるため、コストが削減され、企業経営に好影響がもたらされるでしょう。

一方で、円高が進むと日本からの輸出品の価格は上昇します。
日本企業の製品は相対的に高価になるため他国から購入されにくくなり、輸出企業の業績が悪化します。
また、日本を訪れる海外旅行客にとっても、宿泊費や買い物が高く感じられ、日本の観光業や小売業にも悪影響となるでしょう。

※上図、地金およびコイン画像はイメージであり、実物のサイズとは異なります。

では、金価格とドル価格はどのような関係が見られるのでしょうか。理論的には、金とドルの関係は、おおむね逆相関となっています。

とドルは、密接な関係にあるといえます。これは、国際市場において、金価格はドル建ての価格が基準となるためです。

ゆえにドル建て金は上がり続けるだろう、と予測することができます。

中国やインドは、世界でも屈指の金需要国であり、特定の時期には「金特需」と呼ばれる現象が見られます。

たとえば、中国では春節(旧正月)に金の需要が急増します。
この祝日は中国で最も重要とされ、金は幸運や富の象徴として贈り物として多く購入されます。
この需要増加が、金価格の上昇を引き起こす要因となります。

同様に、インドではディワーリーの時期に金の需要がピークを迎えます。
この祭りは富と繁栄を祝うもので、金を購入することが縁起が良いとされるため、ジュエリーや金貨の購入が活発化します。
こうした背景から、中国やインドなどでの金特需が金価格の上昇を引き起こしやすいのです。

インフレが進行すると、通貨の価値が低下し、商品やサービスの価格が上昇します。
この状況では、現金の価値が目減りするリスクが高まるため、投資家は価値を保つ安全資産として金に注目します。

なぜなら、金は歴史的にインフレに強い資産とされており、インフレ時には金価格が高騰する傾向があるからです。
また、インフレが深刻化すると、経済がリセッション(景気後退)に陥る可能性もあり、その際にも金の価値がさらに高まることがあります。

上記は米ドル建ての金価格で、金の価値を測る世界共通の基準になっています ..

金価格は基本的にドル建てで取引されており、アメリカの経済動向や国際情勢が直接的に影響を与えます。
そのため、金に投資する際には、アメリカの経済指標や金融政策、さらには国際的な地政学リスクも常に注視することが重要です。

これらの要素をしっかりと把握することで、金投資におけるタイミングをより的確に見極めることができるでしょう。
賢明な投資を行うためにも、アメリカや国際情勢の変化をこまめにチェックする習慣を身につけてください。

ここまでお伝えしたとおり、金は不安定な時代にこそ価値を増す資産として、多くの投資家から注目される存在です。
特に、世界経済や国際情勢が揺れる時期には、金価格が上昇することがよくあります。

最後に、金価格が上がる主なタイミングについて解説し、その背景にある経済や社会の動向を説明します。
こうした知識を身につけることで、金投資のタイミングをより的確に判断できるようになるでしょう。


00:00 金価格2,700ドルを超えてなお強いトレンドは継続するのか? 01:23 ドル建ての金価格は10月に入り、再び最高値を更新

ドル高では円の価値が下がるため、輸入品が高くなります。
結果として、輸入に頼っている日本では、ドル高が起こると輸入コストが高くなり、国内の物価上昇が起こるのです。

たとえば、食品、日用品、ガソリンや電気代といったエネルギーなどの値上がりは、直接国民の家計を圧迫します。
一方で、円安ドル高は日本の輸出産業にとっては有利に働くことがあります。
円の価値が下がることで日本製品が海外で安くなり、輸出の増加が期待できるためです。

結果として、輸出関連企業の業績が向上し、経済全体にプラスの影響を与える可能性があります。

またドル高の影響で、外国の消費者は海外でも売っている同じ製品を、日本でより安く購入することが可能になります。
海外でも手に入る有名ブランドのバッグやアクセサリーを、わざわざ日本で購入する海外旅行客が多い理由には、このような背景があるのです。

このため、円安ドル高によって外国人旅行者は同じ予算でよりお得に日本での観光や買い物、食事などが楽しめます。
このようなインバウンド(外国からの訪日旅行者)は、日本の観光産業や関連産業にとってプラスの影響を与える存在です。
彼らが日本のホテルやレストランなどを利用することで、地域の活性化にもつながるのです。

このように、ドル高は輸出産業や観光業にはプラスの影響を与えますが、国内の消費者に対しては物価上昇という負担をかける側面もあるのです。

金(ゴールド)価格の国際指標となるニューヨーク先物(中心限月) ..

ドル指数(DXY)は、ドルがほか通貨に比べてどれくらい価値が強いか、または弱いかを測るための指標で、金価格との関係性は非常に密接です。
一般的に、ドルと金価格は逆相関の関係にあるとされています。

具体的には、ドル指数が上昇すると、ドル建ての金価格は相対的に下落する傾向があります。
これは、ドルが強くなると、ほかの通貨を使用する国々にとって金の価格が割高に感じられるため、金の需要が減少しやすくなるからです。

反対に、ドル指数が低下すると、金価格は上昇しやすくなります。
ドルの価値が下がると、金が比較的割安に見え、投資家が安全資産として金を求める傾向が強まるためです。
このように、ドル指数の動きは金価格を予測するうえで非常に重要な指標となっており、金に投資する際にはこの動向を注意深く観察することが欠かせません。

【2024年最新】金価格相場は今後どうなる?10年後の予想は?

つまり、ドル指数が上がれば(米ドルの価値が上がれば)金価格は下がり、逆にドル指数が下がれば(米ドルの価値が下がれば)金価格は上がる傾向にあります。

ロンドン及びニューヨークの価格は1トロイオンスあたりのUSドル建て、国内の価格は1グラムあたりの円建てです。 2

本記事では、金価格とドルの関係を解説し、金を売買する際に注視すべき要因や売買のポイントを紹介します。売買タイミングを逃さないためには、基本を押さえておくことが大事です。

[PDF] 日本の投資家に とっての金の役割 過去40年間を振り返る

国際的な金市場での取引は主にドルで行われます。
そのため、金価格はドル建てで決まります。

これは、世界中の金取引が米ドルを基軸通貨として行われているためです。
なお、一般的な貴金属商(金、銀、プラチナなどの貴金属を取り扱う商売をしている業者や企業)の金価格は、円に換算した後の金価格に、コストと手数料を加味して設定されています。

ニューヨーク金市場の金の先物取引価格は、世界中の市場で指標として利用されています。 金とドル円為替相場の関係

金の現物需要も金価格を左右する重要な指標です。

特に、インドや中国などの国々では、金が伝統的に結婚や祭事に欠かせない存在であるため、需要が季節や文化的要因に応じて変動します。
また、産業用途や中央銀行による金の購入も現物需要に含まれます。
現物需要が高まると、金価格は上昇する傾向があるため、これらの動向を注視することが重要です。

金価格は年末に2600~2700ドルへ 米の利下げで上昇局面に 池水雄一

ドルの信任が落ちると金の価格が上昇する、というのはどういうことでしょうか? もう少し具体的にイメージしやすく説明してみましょう。仮に金の本質的な価値が全く変わらないとした場合、ドルの価値が低下すれば主にドル建てで取引されている金のドル建て価格は上昇することになります(金の「本質的な価値」が変わらないとした時に、1,000ドル/トロイオンスだった金を10%価値が低下したドルで買おうとした場合1,111ドル払わないと売ってあげないよ、ということ。実際の価格決定はここまで単純ではありませんが)。

外国為替市場においても対ユーロでドルが上昇すると、ドル建てで取引される金は ..

ドル指数が上昇すると、ほかの通貨は相対的に安くなります。このとき、ドル建て金価格が下がることで、米ドル以外の通貨による金購入が割高にならないようになっているのです。

金相場価格デイリーコメント週間まとめ(11/11〜11/15)|水野崇

アメリカの政策金利は、FRB(米連邦準備制度理事会)が開く「FOMC(連邦公開市場委員会)」によって決定されます。
政策金利が上昇すると、一般的にドル建ての金価格は下落し、逆に金利が引き下げられると金価格は上昇すると言われています。
しかし、この逆相関の傾向は常に当てはまるわけではなく、過去には金利が下げられても金価格が上がらなかったケースも見られるのです。

2023年9月のFOMCでは、年内に0.25%の追加利上げの可能性が示唆されました。
通常、金利が上がると金の価格は下がるとされていますが、ウクライナ情勢などの地政学的リスクが続く中では、金価格が安定的に上昇する可能性も指摘されています。

まず被説明変数には、金現物価格ではなく NY 金先物価格(ドル)を用いる。つぎ ..

ですが正直なところドル不信任、というだけでここまで価格が上昇するのはやや行き過ぎです。この上昇の背後には、株に投資するのと同じ感覚で取引が可能な金現物ETFが登場したことが最も大きいと考えています(ETFについては「」をご参照下さい)。

【金価格】金相場はいよいよ押し目買いポイントか!?ドル建てゴールドは上値試し!?【コラボ企画】 ..

金を売買する際は、金の価格が上昇する要因を知り、タイミングをつかむことが大切です。なかでも、金相場は米ドルの動きと密接な関係があるため、ドルの動きを見るのは金取引の基本といえます。

円高・円安と金価格の関係性は?金相場の変動要因と相場価格を解説

話を元に戻しましょう。ところが円とドルのこの40年の価値を比較してみると、確かにドルはその価値が目減りしていますが円のドルに対する購買力はそれを遥かに上回るペースで上昇しています。グラフは同様に1970年1月=100としてドル円とドルの複数国通貨に対する加重平均を指数化したものですが、この40年ドルは▲34%減価していますが、一方円の価値は戦後の高度成長期だったこともあり、349%上昇しています。つまり、この40年、ドルは弱くなりましたが円が強くなりすぎたために円ベースの金価格はそこまで上昇していないのです。