ニュージーランドドル(1 NZD), 87.54, 90.08
高金利を背景に投資対象として見られることが多いことから、ニュージーランドの金融政策の方向性が大きな変動要因であるとともに、世界が政治的、経済的に安定している時にはNZドル高になりやすく、反対に混乱するとNZドル安になりやすい性質があります。
また、ニュージーランドは酪農産業が大変重要な地位を占めているため、乳製品最大手フォンテラによる乳製品の買い入れ価格の推移 (GDTニュージーランド価格指数として発表される) が、NZドル相場に大きな影響を与えることが他の通貨と異なった特徴です。貿易相手として輸出入ともに第1位の中国、第2位のオーストラリアの景気に左右されやすい傾向もあります。
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地理的に近いオセアニアの豪ドルに連動しやすいことからNZドル も資源国通貨のように思われがちですが、ニュージーランド経済は、原油や鉄、銅といった資源価格よりも、農産物市況に影響を受けます。
NZドルの金利は、歴史的に他の先進諸国よりも高くなる傾向があります。そのため世界的に政治・経済が安定している時には、金利狙いの資金が集まりやすく、NZドルも高くなる傾向がある一方、突発的な混乱が生じると、一気に資金が流出して急激なNZドル安となることもあります。
NZドルは、基軸通貨はもちろん豪ドルと比べても取引量が小さいので、基本的に変動幅が大きく、短期的に大幅に値が動きやすい通貨です。
コロナ禍の影響に対処するため、2020年3月に過去最低の0.25%まで政策金利を引き下げたニュージーランド準備銀行 (中央銀行) は、2021年10月に主要国に先駆けて利上げを開始し、その後2023年5月には政策金利を5.5%まで引き上げました。それ以降2024年5月まで7会合連続で政策金利を据え置いています。この間の2024年3月、日銀金融政策決定会合で2013年から続けてきた異次元緩和の終了と約17年ぶりとなる利上げが決定されました。しかし植田日銀総裁の会見などから、緩和的な金融政策が継続されると見られています。一方ニュージーランド準備銀行は、利上げも検討するとし、利下げには消極的と見られたことからNZドルは堅調に推移しています。
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ただ、経済規模が限られていること、金利が比較的高いことから、こうしたニュージーランド独自の要因よりも、時には世界経済の状況のほうが相場に与える影響が大きくなります。具体的には世界景気が上向きの時には投資資金が集まってNZドル高になりやすくなり、反対に世界景気が低迷するとNZドル安になりやすくなります。
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隣国オーストラリアが資源国であるのに対して、ニュージーランドは人口約500万人の小さな国ですが、酪農関連、木材・木製品、果実類、ワインなどの輸出が盛んで、輸出全体の6~7割を一次産品で占める農業国です。その貿易相手は中国が3割弱、オーストラリアが1割台半ばといったところで、中国の景気に直接的、間接的に大きく影響されます。
ニュージーランドは、17世紀にオランダ人がヨーロッパ人として初めて訪れたオーストラリア大陸の東南約2,200kmに位置する島国です。19世紀半ばに英国の植民地となったことから、隣国のオーストラリア同様、歴史的、政治的、文化的に英国との結びつきが深く、現在でも英国連邦に属し、英国のチャールズ3世国王がニュージーランド国王を兼ねていて、英国との親密な関係が維持されています。ニュージーランドドル (NZドル) は、隣国の豪ドルと似たような値動きをする傾向があります。
ニュージーランドドル レート | NZD USD | IFCM ジャパン
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2024年後半にかけてのNZドル/円相場は、RBNZと日銀双方の金融政策運営がポイントとなりそうです。
先述の通り、RBNZ8月会合では0.25%の利下げ(5.50%→5.25%)が発表され、市場では今後の利下げペースの動向に注目が集まっています。この点、声明においては、「追加緩和のペースは、インフレ期待が2%の目標付近で安定しているデータに左右される」としています。ニュージーランドのインフレ率をみると、直近の2024年第2四半期消費者物価指数 (前年比) は3.3%まで鈍化しているものの、RBNZのインフレターゲットをやや上回っており、引き続き国内のインフレ圧力に対して油断はできない状況です。ここからは利下げによる影響を含め、インフレデータの進展を丁寧に確認していく必要があるでしょう。
対して、日銀は2024年3月のマイナス金利解除から7月の追加利上げによって、政策金利は0.25%となっています。RBNZとは対照的に金融引き締め政策を進めており、利上げペースの行方がカギとなります。しかし、8月上旬には日本の景気後退懸念や円キャリーの巻き戻しの波及によって、日経平均株価が歴史的に暴落し、金融マーケットが混乱に陥りました。これにより、日銀は難しい舵取りを強いられています。日銀の内田副総裁は「金融市場が不安定な状況では利上げしない」との考えを示しており、今後の利上げ見通しは不透明です。
以上のことから、当面は日銀の段階的な利上げペースが見通しにくく、両国の金利差に着目すると依然としてNZドルが優勢となるシナリオが考えられます。目先は局所的な円高に押される局面はありそうながらも、そこを抜ければNZドル/円相場は再び円キャリートレードの魅力を下支えに底堅さを取り戻していくかもしれません。一方で、ニュージーランドでは、物価高と金利高を背景に景気の悪化懸念も根強く意識されており、中国の経済先行き不透明感も足かせとなっています。経済・景気データの悪化がさらに利下げ期待を高めてくる可能性はあり、その場合はNZドル売りを誘う逆風が吹く展開も否定できません。ダウンサイドには注意を払いつつ、状況に応じて売りからのトレードも検討していきたいです。
通貨の指数チャート1:17 ニュージーランドの政策金利見通しの注目点2:37 ニュージーランド ..
ニュージーランド・ドル/円の為替レートの推移をグラフ及び時系列表にて掲載しています。
NZドル/円見通しズバリ予想、3分早わかり「NZ政策金利」2024年11月27日発表 · Comments.
ニュージーランドの通貨であるニュージーランド・ドル(NZD)は、ニュージーランドを象徴する国鳥「キウイ(Kiwi)」になぞらえ、「キウイドル」の愛称で呼ばれています。オーストラリアドル(AUD)と同様にオセアニア通貨に分類され、メジャー通貨の中では、相対的に金利水準が高い局面が多いことから、投資家から高い人気を獲得してきました。そして、特筆すべきは、経済的な結びつきの強い中国の影響を受けやすい点です。NZドルの取引に際しては、オーストラリアや中国の動向もチェックしておくことで、ヒントが見えてくるでしょう。
押さえておきたい経済指標では、中央銀行のRBNZ(ニュージーランド準備銀行)による金融政策・政策金利発表が挙げられます。さらに、金融引き締めサイクルにある現在は、利上げに伴う経済・景気への影響を考慮する必要があり、GDPや消費者物価指数(CPI)なども注目されています。
このほか、NZドルは豪ドルと一括りに資源国通貨と言われることもありますが、先述の通り、ニュージーランドは酪農産業が重要な経済基盤であり、この点は毛色が少し異なります。そこで触れておきたい指標が、乳業大手フォンテラ社が行う乳製品電子入札の価格変動データGDT(グローバルデイリートレード)価格指数です。乳製品における輸出収入の増減という点でNZドル相場と相関がみられる局面もあり、NZ貿易収支の先行指標としてもチェックしておきたいです。
【2024年4月4日】『4月強気相場』と足もと留意点 豪ドル/円・NZドル/円の見通し(津田隆光) · Comments3.
FX市場は、平日24時間取引される、”眠らないマーケット”と呼ばれています。主にはオセアニア→アジア→ヨーロッパ→アメリカのサイクルとなりますが、そのトップバッターを務めるのが、ニュージーランドの「ウェリントン市場」です。1週間の取引はこのウェリントン市場の朝から始まり、平日は前日の夜に取引が行われていたニューヨーク市場がクローズすると、再びウェリントン市場から為替市場の新たな1日がスタートします。個人投資家の方には馴染みが薄いですが、金融機関が取引を行う「インターバンク市場」では、ウェリントン市場のクローズを挟んでNZD系通貨ペアの受渡日が変わる習慣が残っています。
ウェリントン市場(日本時間朝方)では、主だったニュージーランドの経済指標が発表されるため、ニュージーランドドル (NZD)を取引する上では必ずチェックしたい時間帯となります。また、ウェリントン市場の時間帯では相場や値動きに特徴があります。1日の中ではとりわけ取引参加者が少ない市場となるため、流動性低下により値動きが軽い局面があります。また、週末に変動要因となりうるニュースが伝わった場合には、月曜日の早朝は前週末水準から上下にレートが乖離したり、荒れた値動きとなるケースもあります。
100 ニュージーランド・ドルから日本円への為替レート。NZD/JPYの両替
南半球の島国、ニュージーランド(New Zealand) 。「北島」と「南島」を主として多くの島々から構成され、雄大な自然風景やアウトドア・アクティビティは訪れた人を魅了します。首都ウェリントンは、著名なガイドブックで「世界一魅力的な首都」に選ばれるほど注目を集め、最大都市のオークランドは自然と現代都市が見事に共存しています。日本とは真逆ながら四季がみられ、居住環境や治安の良さから留学先としても人気です。ニュージーランドには温泉文化が根付いており、日本との親和性を感じることでしょう。
ニュージーランドはイギリス連邦加盟国のため、英国や隣国の豪州との結びつきが強いという特徴があり、政治や金融政策が似通う点もあります。また、ニュージーランドは世界屈指の「酪農大国」として知られ、チーズやバターなどの乳製品輸出は世界トップクラスとして知られています。最大の貿易相手国は輸出入ともにGDP世界2位の大国、中国です。近年はこの中国との貿易額が急増しており、経済・景気面での影響力が大きくなっている点は一つの特色といえるでしょう。
そして記憶に新しいところでは、2020年の新型コロナウイルス感染症の発生時において、迅速かつ厳格なロックダウン措置を断行し、被害を最小限にとどめました。その後も他国に先んじて経済正常化への歩みを進め、2020年下半期には実質GDPがコロナショック前の水準付近まで回復するなどして世界の称賛を浴びました。
1. 日本円の現金をそのまま持って行く 1万ドル以上の持参は入国の際に申告が必要です。
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NZドル/円【NZDJPY】:外国為替・リアルタイムFXレート・チャート
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NZドル/円 · NZDJPY=FX · FX. Bid(売値): 88.904.
ニュージーランド・ドルから日本円への為替レートは88.526で、昨日から-0.336%変動しています。過去1週間にかけて、ニュージーランド・ドルの価値は7日前の価値と比較して0.406%の値上がりとなっており、比較的安定しています。
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NZドル/円(NZDJPY)のチャート、相場の状況と今後の見通し
ニュージーランド・ドルから日本円への過去の為替レートの概要へようこそ。このページでは、これまでのニュージーランド・ドル(NZD)から日本円へ(JPY)の為替レートをまとめています。09-01-2020~09-01-2025の過去5年間のNZDとJPYの為替レートの変動をチェックすることができます。
1通貨単位あたり ; 1.2486. 売却. 1.2586. 購入. USD ; 0.6195. 売却. 0.6295. 購入. USD.
NZドル / 円相場は、2000年代の前半の好調な世界経済とともにリスク選好の姿勢が強まり、高金利通貨を求める動きが広がったことや、赤字続きであった財政収支が黒字に転換したことなどから、2007年半ばにかけてNZドル高・円安で推移し、1NZド=97円台まで上昇しました。しかし2008年9月にリーマンショックが発生すると、投資資金が一気に流出したことなどからNZドルは1NZドル=44円付近まで50%以上も急落しました。下げ幅が大きかったのは、先進国通貨や隣国通貨の豪ドルに比べて取引量が小さいことも一つの要因でした。2009年以降は、世界経済の回復とともにNZドルは買い戻され1NZド=60円台まで反発し、以降数年は比較的安定した推移となりました。2012年末からは、アベノミクスによって円安傾向が強まる中1NZドル=94円台まで上昇しました。しかし、2014年終盤からの急激な原油安や、ニュージーランド準備銀行が利下げを示唆したことなどの影響で、円高・NZドル安基調に転じました。
2016年以降70円台を中心とした値動きが続きましたが、2020年に新型コロナの感染拡大による世界的な景気後退が起きると、2020年3月には1NZドル=60円付近まで下落しました。しかしその後、コロナ禍からの回復期待でリスク回避の動きが後退したことから1NZドル=80円台を回復しました。さらに2021年10月にニュージーランド準備銀行が利上げを開始するとNZドルは上昇基調で推移しました。
2024年3月、日銀金融政策決定会合で2013年から続けてきた異次元緩和の終了と約17年ぶりとなる利上げが決定されました。しかし植田日銀総裁の会見などから、緩和的な金融政策が継続されると見られたことから、2024年4月には95円台まで上昇しました。4月末、急速な円安の動きに歯止めをかけようと財務省・日銀による円買い (対米ドル) の為替介入が行われたことから、いったんは90円台まで反落する場面もありましたが、その後も堅調な動きが続きました。一方ニュージーランド準備銀行は5月の会合で金融政策を据え置いたものの、インフレ圧力がなお続いているとして利上げも検討し、利下げ開始の予想も2025年4-6月から同7-9月へと先延ばしさせるなど利下げには消極的と見られたことからNZドルは堅調に推移し、6月には1NZドル=97円とおよそ17年ぶりの円安・NZドル高水準を付けました。