[PDF] 第3節 円高の進行と海外経済が国内雇用に与える影響


2008年にはリーマンショックが起きドルが急落した。2011年10月にはドル円の史上最安値である75円台をつけた。月中平均でも76円72銭と過去最低を更新した。日本政府はリーマンショックによる世界的な景気縮小に対し、2013年以降、アベノミクスとして超低金利と円安政策を推し進めた。日本が低金利を続ける一方で、いち早くリーマンショックから回復した米国が利上げをはじめたことで、日米金利差の拡大からドルは買われた。2015年6月には125円81銭のドル高をつけた、6月の月中平均は123円70銭で約8年1ヵ月ぶりの円安だった。


○2009年初めの対ドル円レートは均衡レートや採算レートとの対比でも円高.

ドル円の8年周期は、主要通貨のサイクルの中ではもっとも信頼性が高いともいわれている。この周期は景気のサイクルと連動しているという見方が主流だ。また、8年周期が投資家に周知されており有名なため、投資家がそのサイクルに導かれているのではないかとの指摘もあるようだ。

90年代後半のアジア通貨危機後から2000年台初にかけてITバブルで世界的な景気拡大局面があった。世界景気拡大でドル安が進み、1999年11月には101円台の円高を付けた。月中平均では1999年12月の102円61銭が円高のピークとなった。2001年に米同時多発テロが起きたことで、ITバブルは完全に崩壊する。ドルは売られたが円も売られたため、ドル円は比較的狭いレンジでの動きだった。2007年の世界的な景気拡大局面にあわせて、ドル円は2007年6月には122円64銭と約8年10ヵ月ぶりの円安をつけた。

[PDF] リーマン・ショック後の為替・海外投資家動向・株価の関係

日本政府は、急激な円高で日本の輸出企業が大きなダメージを受けることを避けるために、景気対策として超低金利政策を推進した。これが世界景気の拡大および日本のバブルを助長することとなった。ドル円は1990年4月には160円35銭まで買われ、4月の月中平均は158円50銭と約7年6ヵ月ぶりの高値を付けた。

2008年9月、アメリカの有力投資銀行であるリーマンブラザーズが破綻し、それを契機として広がった世界的な株価下落、金融不安(危機)、同時不況を総称する。同社は低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)を証券化し販売したが、住宅バブルの崩壊とともに、結局は負債総額約6000億ドル(約64兆円)という空前の破たんを招いた。リーマンブラザーズ社の破たんは連鎖的に大手金融機関の経営危機を招き、金融危機を加速化させるに至った。

円)増額して総額6450億ポンドとした。 【リーマンショック時は円高の一方でドル高、今回は対円も含めてドル全面高】

ドル円は1982年10月に278円台と80年以降の最高値をつけた。82年10月の月中平均は271円33銭だった。ソ連がアフガニスタンに侵攻し地政学リスクが高まり、有事のドル買いが進んだ。その後ドル円は反転、1985年9月のプラザ合意でドル安誘導政策が取られたため、1988年11月にはドル円は120円台まで売られ当時の過去最安値をつけた。11月の月中平均は123円16銭だった。

日銀が公表している東京インターバンク相場の月中平均のドル円レートで検証してみよう。

【リーマン・ショック<前編>住宅バブルの崩壊:ドル円相場の歴史】Mizuho Economy & Forex

このように最近の大相場と比較してみると、一日平均値幅が2円以上となった今年の3月は、いかに高いボラティリティー(変動率)だったかがよくわかるのではないか。そして、この3月と同様に、一日平均値幅が2円以上となったのが、リーマン・ショックの大相場だった。

この10年ほどでエネルギーの海外依存度は高まりました。iPhoneに代表されるようなデバイスも輸入が増えています。一方、日本の輸出競争力は低下。貿易収支は赤字となることが増えました。その分、円安メリットは薄まり、一方、輸入コストの上昇は強ま


負債総額6130億ドル(約65兆円)(リーマン・ショック)。 ..

世界経済を揺るがしたが起きた08年当時、円はで「安全資産」と評価されていた。日本が巨額の経常黒字を稼ぎ続けてきたことで、世界最大の対外債権国になり、国際的な円の信認が高まっていたからだ。1ドル=110円だったは「有事の円買い」で瞬く間に100円を割り込み、それ以降、円高傾向が続いた。11年には発の欧州をきっかけに、円はさらに買われた。

米ドル対円相場(仲値) 一覧表 (2008年) | 七十七銀行

同年3月の東日本大震災後、日本は甚大な被害に見舞われたにもかかわらず、円高が進んだ。経済的な影響が大きければに動いてもおかしくないが、当時は、日本の保険会社が保険金の支払いに手元の円を増やすため、海外の資産を売って円買いを進めるのではないかという思惑もあり、円高につながった。10月には1ドル=75円32銭の戦後最高値に達した。

スケープゴート・モデルを用いて、これまでの定性的解釈に代替するような定

円が20日、1ドル=150円まで下落した。後の2011年10月につけた1ドル=75円32銭の戦後最高値から半値になった。この11年で日本経済はどう変わったのか。

2008年のリーマンショック、2010年の欧州債務危機を ..

米ドル/円の一日平均値幅は、リーマン・ショック最大を記録した2008年10月の後も、1.5円前後の大幅な状況が翌年3月まで5ヶ月続いた。これを参考にすると、今回の場合も、高いボラティリティーはまだしばらく続く可能性がある。でも書いたように、これまでよりリスクを抑制するなど慎重な取引が必要になりそうだ。