153円台まで円高。トランプ氏指名の財務長官の発言が相場に影響


1998年は8月まで「止まらない円安」が展開していた。6月には、円安ストップの「最後の切り札」である日米協調米ドル売り介入が実現したものの、それでも円安は止まらなかった。多くの人たちがすぐの円安終了をあきらめ、一体円安はあと何年続き、日本経済はどうなってしまうかと思い始めていた。このような感覚は、2024年7月に161円で円安が一段落する前に似ていたかもしれない。


ベッセン氏の発言は、今後のドル円相場に大きな影響を与える可能性がある。 ドル/円月足

結果的に、この1998年の米ドル高・円安は8月の147円で終わった。そして10月には130円台半ばまで10円以上、米ドル安・円高へ戻っていた。ところが、比較的大きく米ドルが下落したにもかかわらず、ある大手ヘッジファンドが米ドル買いポジションで巨額の含み損を抱えたままになっているようだとの噂が広がった。このポジションの損切りで米ドルの処分売りが大量に行われたら米ドルは暴落するのではないか、との懸念が広がる中で実際に米ドルの大暴落が始まったのだった。

1998年10月6~8日までの3営業日で、130円台半ばから110円割れ近くまで、米ドルの最大下落幅は25円近くにも達した。特に最初の2日間は、1日で10円程度の米ドル暴落が続くという記録的な大相場となった(図表1参照)。

ドル円が130円超に向かう一時的な反発の場面では、円買いドル売りを勧める。 ドル円の反発場面でドルを売る

12月の「ADP雇用者数」は、市場予想を下回り伸びが鈍化していました。民間の雇用統計である雇用者数は「12万2000人」と、8月以来の低水準でした。一方、先週の「新規失業保険申請件数」は前の週よりも減少しており、雇用環境は改善しています。このように労働市場に関する指標はミックスでしたが、本番は明日の「雇用統計」です。現時点での非農業部門雇用者数(NFP)は16.5万人と見込まれています。

2008年10月は、「リーマン・ショック」が起こったタイミングとして知られているだろう。ここでは米ドル/円も大幅な下落となったが、それを上回る大暴落を演じたのが豪ドル/円だった。

15日の米ニューヨーク外国為替市場で、円がドルに対して約2円下落し、一時、8月2日以来の円安ドル高水準となる1ドル=149円台をつけた。

10月の豪ドル/円は90円近い水準での取引スタートとなったが、月末にかけて50円台まで何と30円以上もの大暴落となった(図表2参照)。折しも中国を始めとした新興国の台頭でBRICs時代とされたこと、そして原油価格が一時150米ドル近くまで急騰したこともあり、豪州の金利は大きく上昇し、高金利通貨の豪ドルは日本のFX投資家の人気通貨となっていたことから、この大暴落の影響はかなり大きかった。

昨日のコメントでも触れた、トランプ氏のグリーンランドや、パナマ運河、さらにカナダなどに関する発言は、昨日の夜のNHKの番組でも大きく取り上げられていました。デンマークの首相は「グリーンランドは売りものではない」と一蹴し、パナマ運河ではパナマの外相が否定。さらにカナダを巡っては、辞任を決めたトルドー首相が「カナダの一部たりともアメリカにはわたさない」と、全てが否定されていました。ただ、ここでひるまないのが「トランプ流」です。CNNはトランプ氏が、全面的な関税を導入する法的根拠とするため「国家経済の緊急事態を宣言することを検討している」と報じました。報道によると、トランプ氏はこの宣言により「国際緊急経済権限法(IEEPA)」を利用した新たな関税措置を打ち出すことが可能になる(ブルームバーグ)とのことです。世界で最も堅調で安定した強い経済力を誇る米国が、経済に関する「緊急事態宣言」を発するとすれば、お隣尹大統領の愚行も非難できません。

【円相場】一時1ドル=151円台に下落 約2か月半ぶりの円安水準

1998年の米ドル/円、2008年の豪ドル/円という代表的な為替の「10月暴落」について振り返った。この2つのケースに共通するのは、暴落が始まる前まで、5年MA(移動平均線)かい離率などで見ると記録的な「上がり過ぎ」だった点が挙げられる(図表3、4参照)。

本日は四半期に一度開かれる日銀支店長会議があります。会議では地方も含めた景気や賃金の動向が報告されます。植田総裁は先の講演でも「利上げを判断するには、もう1ノッチ欲しい」と繰り返し述べていたこともあり、どのような内容が報告されるのか注目されます。


ユーロドルは、24 年安値[本稿執筆時点]となる 1.0332 ドルまで下落。ECB が物価よりも景気を

米債券市場では20年債の利回りが一時5%台乗せを見せました。インフレ懸念で世界的に金利上昇圧力が増す中、同利回りが5%を抜けるのは2023年以来のこととなります。トランプ次期政権の政策が物価上昇圧力を再燃させ、財政赤字の拡大を招きかねないとの懸念が根底にあります。10年債利回りも4.7%に近づき、5%が視野に入って来ました。5%台乗せは過去10年でほんの数回しかなく、直近では2023年後半に記録しています。それだけに、5%台に乗せるかどうかは、市場参加者が今後のインフレをどのように考えているのかを知る手掛かりになりそうです。イエレン財務長官は8日CNBCとのインタビューで、「統計が予想を上回り、予想外の景気上振れを示せば、金利の今後の道筋は予想よりもやや高くなるだろう」と、堅調な経済指標が債券売りにつながっているとの見方を示していました。日本の債券市場でも、昨日は長期金利が一時1.17%台まで上昇し、およそ13年半ぶりの高水準を付けています。特段これといった理由はなかったようですが、各国に大幅な関税引き上げをちらつかせる「トランプ流恫喝」の矛先が、いずれ日本にも向けられるのではという危機感があるのかもしれません。

円が1ドル=155円台に下落、トランプトレードによるドル高続く

2024年236営業日目、週明けの東京市場は先週の終値(154.79円)から円高方向に窓を開けて154.17円からスタートしたあとさらに円高に動いた。米長期金利の低下を受けて先週金曜日の安値(153.97円)を下抜けして、東京時間昼前に153.55円まで下落した。

げとの組み合わせはドル円の下押し圧力となろう。ただし、11 月末のドル

ドル円は前日に日米の市場で記録した158円42銭前後を抜けて上昇したものの、158円55銭止まりでした。米金利の上昇を手掛かりにドル高基調は続いているものの、介入警戒感や、トランプ氏が何を言い出すのか予想できないことが一層不透明感を強めているようです。

NY市場 1ドル=157円台半ばまで円安 ダウ平均株価は大幅下落 | NHK

ドル/円下落、153円台まで円高。トランプ氏指名の財務長官の発言が相場に影響

ドル円 植田総裁発言受け下落 今週初めのドル円は、衆議院選挙の結果を受けて先行き不透明感が強まる中、152円台後半でスタートしました。

ドル円の予想について、2023 年3 月末を125 円、6 月末を122 円、9 月末を120 円と、従来予想よりも円高ドル安方向に修正する。

円下落、国内政治リスク警戒し対ドルで一時152円台-需給も重し

日銀は1月17日~18日に開催された金融政策決定会合で、 10年国債利回りの許容変動幅の上限を0.5%に据え置いた。市場では1.0%への引き上げ観測が強まっていたが、これに反して現状維持が決定されたことから、ドル円相場は一時、発表前の128円から132円近くまで反発した。日銀の黒田総裁は会合後の記者会見で、12月会合の政策修正(10年国債利回りの上限を0.25%から0.5%に引き上げた)の影響を評価するには時間が必要と述べ、現行の大規模な緩和策は持続可能との考えを強調した。

23日の東京外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=152円台を付けた。7月末以来、約3カ月ぶりの円安ドル高水準となる。

逆に、たとえば“アメリカで台風被害が拡大”など、アメリカ経済に対して悪いニュースが出れば、ドルのレートは安くなる傾向があります。

円安は逆で、海外の通貨と比較し円の価値が下がることです。輸出入の多い日本では、どちらが起きても経済に甚大な影響を及ぼす可能性があります。

だが、今回の現状維持の決定にもかかわらず、為替市場では10年国債利回りの上限が1.0%まで引き上げられるとの思惑が続くと我々はみている。こうした見方を支える根拠は、日本経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)のさらなる改善見通しである。天然ガス価格が下落するなか、日本の貿易収支はこの先改善が見込まれる。一方、サービス収支も中国を始めとする訪日外国人観光客の受け入れ再開から恩恵を受けるだろう。加えて、訪日観光客の回復や、まもなく始まる「春闘(春季労使交渉)」で見込まれる賃上げ確保により、日本の2023年のインフレ率は3~4%の高水準が続くと我々は予想している。こうした良好なマクロ経済環境を背景に、市場では日銀の追加修正観測が続き、ドル円の下押し圧力になると我々はみている。

為替の予想をする際に「金利差」ってどう関係してくるの ? | マネー

以上を踏まえ、ドル円の予想について、3月末を125円、6月末を122円、9月末を120円へと、従来予想をドル安円高方向に大きく変更する。日銀は我々の当初の予想よりもかなり早期に金融政策の正常化に踏み切ったため、ドル円相場は1 ドル=125円にまもなく達する見通しだ。130円超に向かう一時的なドル円反発の場面では、円買いドル売りを勧める。

【NHK】先月初めは1ドル=161円台だった円相場。これが1か月近くで10円余り円高ドル安が進み、一時1ドル=148円台に(8月1…

通貨も同じです。そして、その変動要因は経済に関することが一般的です。
たとえば“アメリカの雇用が改善された”など、アメリカ経済にとって良いニュースが出れば、ドルを買いたい人が増えてレートは高くなる傾向があります。

【円安】円相場、1ドル=158円台まで下落 約34年ぶりの ..

見通し:市場が日銀による緩和政策のさらなる修正と米連邦準備理事会(FRB)の利上げの転換点を織り込む中、ドル円の下落基調は今後も続くと予想する。

【日本市況】円が下落、緩和的な金融環境維持と日銀総裁-債券上昇

境界線:130円超に向かう一時的なドル円反発の場面では、円買いドル売りを勧める。

円相場 一時1ドル=160円39銭まで下落 およそ38年ぶり ..

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