※ SGLT2阻害薬:スーグラ・フォシーガ・ルセフィー・ジャディアンス
SGLT2阻害薬のうち、フォシーガ(ダパグリフロジン)及びジャディアンス(エンパグリフロジン)については、
[PDF] フォシーガ錠を服用される 1型糖尿病の方・ご家族の方へ
尿糖の検査は、あくまで糖尿病のスクリーニング検査です。
尿は濃くなったり、薄くなることもありますし、血糖値は食事内容による影響を受けます。
さまざまな原因で尿糖の量は変化するため、糖尿病かどうかは、血糖値を測定してみないと分かりません。
スクリーニング検査の目的は、多くの人々の中から糖尿病の可能性が高い人を絞ることです。
そのため、尿糖が3+・4+など強陽性のために精査し、糖尿病でなかった場合には、病気でなくてよかったと考えましょう。
腎臓で尿糖を再吸収できる閾値は、160mg/dl~180mg/dlと説明しました。
この腎臓で再吸収できる尿糖の閾値は、病気や状態によって上下します。
例えば、糖尿病患者さんでは、54mg/dl~300mg/dlに変化するという報告があります。
加えて、年齢、心不全、腎疾患(例、糖尿病性糸球体硬化症)、慢性高血糖は、グルコースの腎閾値を上昇させます。
一方で、妊娠、甲状腺機能亢進症、発熱、運動は減少させます。
尿糖検査は、安価であり、高血糖のスクリーニング検査に使用していますが、
尿糖では正確な血糖値は分からないため、血糖値の測定が必要です。
尿糖(4+)が出たら危険?~尿糖が高くなる原因や再検査の必要性
SGLT2阻害薬には、フォシーガ(ダパグリフロジン)・ジャディアンス(エンパグリフロジン)・カナグル(カナグリフロジン)・スーグラ(イプラグリフロジン)・ルセフィ(ルセオグリフロジン)・デベルザ(トホグリフロジン)などがあります。
「質問」
尿が泡立っています、これって尿糖がでているってことですか?
「回答」
尿の泡立ちと尿糖との関連について報告された文献はありません。
また、尿が泡立つからと言って、尿を一度調べてみないと、病気であるかどうかは何とも言えません。
一般的に、尿は濃くなったり、薄くなったりします。
尿がいつも泡立つときには、尿糖・尿蛋白などの異常が生じている可能性は否定できません。
心配なら、一度、外来を受診しましょう。
尿糖(糖尿)の解説 ー 尿糖 プラス 1+ 2+ 3+ 4+ の意味とは
フォシーガにより腎臓病の治療は格段に進歩したと考えており、当院でも積極的に使用しております。
体重が減りやすい糖尿病治療薬には、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬があります。
SGLT2阻害薬服用患者さんへの「尿糖測定マネージメント」の有用性
尿糖陽性の方の精査は、初めに、問診、身体診察、血液検査(血糖値など)の評価を行います。
検査結果をみて、明らかに糖尿病のある方の場合には、治療にうつります。
糖尿病が疑わしい場合には、経口ブドウ糖負荷試験を行い、糖尿病の確定診断を行います。
フォシーガに限らずどのお薬もメリット・デメリットがあり、それらを天秤にかけて判断していく必要があります。
対象は、2014年4月~2018年10月までに東邦大学医療センター大森病院で,糖尿病にお.
尿糖の有無を調べる場合には、尿中のブドウ糖の量を測定することも可能ですが、一般的には、簡便な試験紙法を用います。
試験紙法の原理は、グルコースオキシダーゼ法が一般的です。
尿糖検査の結果は、(-)(+-)(+=1+)(2+)(3+)(4+)などと表記されます。
+の数が多いほど、尿中のブドウ糖が多いことを示します。
どのくらいのブドウ糖が尿中に漏れているのかは、尿試験紙のメーカーによって、+の基準が異なるため、一概には言えません。
多くの試験紙では、(+-)以上は異常である、つまり、健常者でみられるよりも多くのブドウ糖が尿中に漏れていることを示します。
尿試験紙の例として、
アークレイ社 オーションスティックスのブドウ糖の表記を確認すると、
尿糖:
(+-) 50mg/dl、 (+)100mg/dl、
(2+)200mg/dl、(3+)500mg/dl、
(4+)1000mg/dl となっています。
健常者の尿中のブドウ糖の量は、20mg/dlまでですので、(+-)は、異常と判断されます。
その他のメーカーとして、テルモが販売しているウリエースKcがあります。
ウリエースKcでは、
尿糖:
(+-)50mg/dl、 (+)100mg/dl、
(++)500mg/dl、
(+++)2000mg/dl
となります。
(+-)以上だと、尿糖は基準値よりも多くなります。
血糖値が高くなるほど、尿中へのブドウ糖の排泄量は多くなります。
そのため、尿中にブドウ糖が多く漏れている(=+が多い)ほど、血糖値が高いと考えても差し支えないでしょう。
最後に、尿糖の検査は、
① 尿は濃くなったり、薄くなったりする。
② ビタミンC(アスコルビン酸)を多量摂取すると、陰性化することがある。
ため、あくまでスクリーニングであり、正確な値を知ることはできません。
実際の血糖値や一日の尿糖の量を知るためには、別の検査が必要です。
フォシーガ錠10mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
尿は、腎臓で血液を濾して作っていることを説明しました。
血液が濾されて、原尿ができた時には、ブドウ糖はたくさん含まれていますが、体外にでるまでに、再吸収されて、尿は無糖に近い状態になります。
(健常者でも、尿には2-20mg/dlの少量のブドウ糖は含まれており、完全な無糖ではありません。)
では、どうして、尿中にブドウ糖が漏れてくるのでしょうか?
その理由は、原尿から大切な物質は再吸収しているものの、この再吸収する能力には限界があるからです。
例えば、ブドウ糖であれば、血液中のブドウ糖の濃度(=血糖値)が、160〜180mg/dl を超えて高くなると、尿細管で再吸収しきれなくなり、尿にブドウ糖がもれてきます。
つまり、という事を意味しています。
(* 血糖値が正常範囲でも、生来体質的に、尿糖を再吸収する閾値が低く、尿中にブドウ糖が漏れる腎性糖尿の方もいます。)
参考文献:
注意点 | フォシーガ錠 | 小野薬品の薬を使用されている方へ
サルスクリニックでは生活習慣病に関する各種検査や診断はもちろん、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの生活改善アドバイスも行っています。WEBからの受診予約も可能ですので、高い尿糖値が出て不安に思われている方は、ぜひ一度ご相談ください。
尿検査(尿糖)において注意点を1つ! 糖尿病治療薬にSGLT2阻害薬という ..
皆さんは、尿がどのようにして、作られているか、御存じでしょうか?
尿は、血液を腎臓で濾過することで作られています。
イメージとしては、水道の蛇口につける濾過機を想像して下さい。
濾過機は、汚水をフィルターに通すことで、不純物を除き、キレイな水にする事ができます。
腎臓は、体内の血液中の不要物を尿として体外にだす働きがあり、その働きは、濾過機に似ています。
濾過機は、ただ液体をろ過してして、不要物を除去しているだけですが、
腎臓は、蛇口につける濾過機よりも、ずっと高性能であり、多くの機能をもちます。
腎臓が尿を作る際には、下記の順番で作っています。
① 血液を毛細血管のかたまりである糸球体で濾過して、原尿(=ろ過した血液)を作ります。
② 原尿(=ろ過した血液)を、尿細管と呼ばれるところなどで、体にとって大切な物質(例:水分・電解質・栄養素など)を再吸収します。
③ 残った老廃物・水分を尿として体外にだします。
原尿を、そのまま体外にださずに、再吸収している理由は、
健常者では、原尿は、1日あたり約150リットルに及ぶため、水分を再吸収せずに、そのまま排泄すると死んでしまうからです。
また、原尿の中には、ブドウ糖や電解質などの生命維持に必要な物質が多量に含まれており、それらも再吸収しています。
参考文献:
今回の研究の目的は、アルブミン尿を合併した2型糖尿病患者さんを対象として,糖尿病治療薬であるSGLT2阻害
尿糖の検査結果だけで糖尿病などの診断はできませんが、尿糖が陽性となった原因が糖尿病などの病気である可能性は考えられます。早期発見と悪化予防のため早めに医師に相談し、血液検査など必要に応じた精密検査を受けることが重要です。
4)。 EMPA-KIDNEY 試験(糖尿病患者 46%)では,正常アルブ
フォシーガは糖尿病の治療薬として使われていましたが、血糖値を下げるだけでなく腎機能を保護する効果も期待され、糖尿病の患者さんには積極的に使用されていました。
フォシーガの副作用は?初期症状やダイエットにおける注意点を解説
“DAPA Care”は、フォシーガの心血管、腎、臓器保護作用を評価する一連の臨床プログラムです。終了済みおよび進行中の試験を含め35,000例以上の患者さんを対象とする35件以上の第IIb/III相試験から構成されており、フォシーガはこれまでに250万患者年以上に処方されています。またフォシーガは、現在、2型糖尿病合併の有無に関わらず、駆出率が保たれた心不全患者さんを対象として有効性を評価するDELIVER第Ⅲ相試験および急性心筋梗塞(MI)または心臓発作発症後の非2型糖尿病患者さんを対象とした第Ⅲ相DAPA-MI試験が進行中です。DAPA-MI試験は、この種の試験では初めてとなる適応症追加を目的としたレジストリに基づく無作為化比較対照試験です。
フォシーガを使用したダイエットでの注意点は、主に以下の4つです。 ..
フォシーガは、米国において、成人2型糖尿病における血糖コントロール改善のための食事および運動療法の補助療法として承認され、また、第Ⅲ相 CVアウトカム試験の結果に基づき、標準治療への追加療法で、成人2型糖尿病における心不全入院および心血管死のリスク低下の適応 *を取得しています 12。また、フォシーガは第Ⅲ相 、第Ⅲ相 試験の結果に基づき、2型糖尿病合併の有無に関わらず、 、および として承認された最初のSGLT2阻害剤です 1,13。
SGLT2 阻害薬の薬理作用による尿糖もまた尿路感染症のリスクを上昇させる懸念が ..
フォシーガ(ダパグリフロジン)は、1日1回、経口投与のファーストインクラスの選択的SGLT2阻害剤です。研究により、心腎疾患の予防および進展抑制、ならびに各臓器の保護に対するフォシーガの有効性が示され、心臓、腎臓および膵臓の臓器間の基本的な関連性を示す重要な知見が得られました 1,12,13。これらの臓器の一つでも損傷を受けると、他の臓器の機能低下を引き起こし、全世界で主要な死因となっている2型糖尿病、心不全およびCKDを含む疾患の発症につながります 14-16。